ぜえはあと息を切らしながら自分の机になだれ込む。疲れた〜...しかも真ちゃんは別のクラスなので癒しもクソもない。私の愛しいしたまつ毛が...クラス分けした先生そのうち髪の毛全部毟ってやるんだから...。
「名前っちはやく着替えないと!」
「そうだ...!今日3組と合同だから真ちゃんの勇姿が見れる...!」
「真ちゃん真ちゃんても〜なんで緑間っちなんスか...確かに緑間っちはイケてるっスけど俺だって負けてないもん...」
「黄瀬くんだって十分かっこいいけど真ちゃんと比べるとベクトルが、ほら」
「上げて落とすのほんとヤメテ」
「ごめんて、わざとだよ」
「名前っちなんて大嫌い!嘘!好き!」
典型的なツンデレをかわしつつさっさとジャージにきがえる。今は残念ながらバスケじゃなくてバレーだけど、十分に真ちゃんはかっこいい。いや真ちゃんは立ってるだけで絵になるから動いたらもうね、そういう事だよ。
「俺すっげー活躍するから、ちゃんと見ててよ!」
「いや私だって試合あるんだけど」
「それより俺!俺の事見てて!」
「わかったわかった」
両手をブンブン振りながらお願いしてくる黄瀬くんは悔しいが可愛い。顔がいいってほんとずるい。
黄瀬くんの顔をぼけーっと見ていたら担任の先生がいつの間にか教室に来ていたので朝礼が始まってしまった。何を思ったのか黄瀬くんは口パクで見とれちゃった?とかほざいてきたのでとりあえず先生にバレないように横腹に右ストレートを入れて置いた。
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「名前ちーん、そろそろ行こ〜めんどくさいけど〜」
「あ、紫原くん。いいよ、行こー」
「ん〜」
ずしっと頭に重さを感じたら案の定紫原くんだった。私と彼の身長差はかなりのものなのでいつも頭に腕やらなんやら置かれるので若干重いが、まぁ可愛いので許す。
「ちょっと、俺の事置いてかないでってばー!紫原っちも名前っちのこと持ってかないで!」
「は〜?別に黄瀬ちんのものじゃないじゃん」
「俺のものじゃなくても俺が先に話してたのに〜!」
「うるさ〜い」
しっしと黄瀬くんを除け者にして私の手を引いてずしずし歩いていく紫原くん。ちょっとだけ黄瀬くんが不憫だけど、後ろから元気に追っかけて来ているのであんまり心配は無さそうである。いつも思うけど黄瀬くんの復活の速さにはおどろきしかない。