最後までおつきあいいただきありがとうございました。色々調べながら書いていましたが、間違いや解釈違いがありましたら笑ってやってください。
・ガルハール(デフォルト名)
元ネタはランスロ=聖杯サイクルに出てくる円卓の騎士の一人。ネットで調べるとランスロットの親友とだけの説明しかないので詳しくは不明。
偽名であるグリフレットはベディヴィエールのいとこの名前。こちらも円卓の騎士。アーサー王とは若いころからの友人で、ランスロ=聖杯サイクルではエクスカリバーを湖の乙女に返却する役目。本編内では完全オリジナルの存在としています。
武芸百般を修めたくらいなのでめちゃくちゃ強い。円卓の兄的存在で一番強いし、騎士としてもほぼ完璧の超人。身長もランスロットより大きく、ガチムチまで行かずとも筋肉もしっかりついてる。裏切り者になってさえいなければ円卓最強の座はランスロットではなく彼だったくらいのチート。
でもアーサー王を裏切って苦しめた騎士が忠義の厚い円卓最強とか伝説的においしくないので後世ではその要素はほぼなく、単純に裏切り者の不忠者扱い。歴史を紡ぐのは常に勝者なのでこの辺りは仕方ない。
なのでまともにセイバーとして召喚されることはない。むしろ無辜の怪物。反逆者としての汚名を着せられた一方で無辜の民達の英雄として彼らの為政者や国家に対する恨みや悲しみをすべて背負わされ、その両方のニーズに応えた結果、英霊の座にそう定義されてアヴェンジャーとなる。彼自身、仲間に裏切られた上に妹を殺されているからその運命を受け入れた。正義の味方とは言い切れない正義の味方。命を削ってケルトの神の力を得て、獅子王に挑む。
本編では省略したけれど最後の戦の前にピクト人の妻から「私からあなたを奪おうとするこの世界を恨みます」と言われ、「ならば私があなたの恨みと悲しみをもらっていきましょう」と言っているので、その時点でアヴェンジャーとなる運命は決まっていた模様。
彼が信仰するタラニス神のシンボルが車輪なので、もしかしたらライダーとして召喚されることもあるかもしれない。
アルトリアの失脚を目論むモルガンにとって円卓の中でも特に厚い忠義を貫くガルハールの存在が邪魔であったため、王を裏切るよう誘惑するも彼はこれを拒否。その存在を疎んだモルガンの策略により彼に恋する湖底の魔女を利用して叛逆の罪をでっち上げて本編開始。湖底の魔女も「あの方が心を砕く王さえいなくなれば私のことを見てくれるはず」とか思ってガルハールが孤立するよう魔術で工作。ガルハールの死後その魂を得ようとするも、横からマーリンに掠め取られる。マーリンはガルハールの魂をアヴァロンへと連れて行き、魂にこびりついた呪いを溶かしたのち昇天した。綺麗な女の子にお願いされたためマーリンはうっかり頷いてしまった模様。
父親の代から仕えているためアルトリアが女性であることは感づいていた。絶対なる忠誠を誓いながら恋していた。しかしアルトリアが男装し、妻を娶り王であることを徹しようとするその姿に恋を諦め、アルトリアが「いつか何事にも憂うことなく心の底から微笑むことができる」よう望み、恋心を捨て忠義を貫く決意をする。故に謀反を疑われた時は大いに失望した。それでも王を信じずにはいられなかった。
円卓の中ではかなりのアルトリア過激派。カムランの丘で聖剣を手にして戦って死んだ王だけが自分の仕える王だと思っているので、イフの存在を認めていない。解釈違いは地雷。オルタや槍王は同じアルトリアでも自分の王様ではないと思っている。リリィはfgo設定だと別人扱い、アーサーはアルトリアに一番近いけどそもそも性別が違うので却下。なので存在するくらいなら認めても自分の王様ではないので敵対するのも厭わない。カルデアにきたらアルトリアのそっくりさんがたくさんいて困ってそう。
最初は性別をどうしようか決めてなく、女性版も考えていて、その場合の名前はグウェンフィヴァル。「白い妖精」「白い幻」等々読み方が色々あるギネヴィアの名前の一つ。女であろうとも結局強い。アルトリアの姉のような存在であり、親友であるランスロットが初めて本気で恋をした相手。アルトリアの妻と名前一緒なのは偶然なので、主人の細君と名前が同じなのは恐れ多いとガルハールと名乗るようになる。男であればガルハールが本名でグリフレットが偽名だけど、女であればグウェンフィヴァルが本名でガルハールが通り名。本編への流れは男主とほぼ一緒。
アヴェンジャーなのは本編中でも触れているように、
・無辜の民が自分たちの代弁者であり、無念を晴らしてくれる英雄だと夢を見て、
・自身も同胞に裏切られ、妹を殺され、
・夫の境遇に世界を恨んだ妻の負の感情をもらい受けた
ため。故にそう定義されてしまった。この辺りはうまく説明できてなかった気がします。
生前ピクト人の配偶者を得ますが、男主の場合は酋長の娘と結婚し、女主の場合は病で奥さんを無くした部族一の戦士の世話をしているうちにそんな関係になる。どっちにしろ配偶者一筋。生涯で本気で愛したのは配偶者だけという一途っぷりのため、宮廷愛には縁がない。
時代考証はほとんどしてません。というか、アーサー王伝説自体が後世の影響を多大に受けてるので「この時代にこんなものない!おかしい!」とかありますが見逃してください。時代はだいたい4〜5世紀。正直西洋史は得意ではないです。
ローマが撤退した後なので、少なからずローマ文化が根付いているはず。プニキが「ダグザの大釜って知ってるか。聖杯ってやつのオリジナルと俺は踏んでるんだが、どうだかな」と言っているし、アーサー王に出てくる聖杯はケルト神話の一部がキリスト教と混ざって豊穣のダグザの大釜がキリストの聖杯になった説もあるし、史実のアーサー王と言われてる人がケルト系の人だということで、出てくる神々はローマではなくケルトを採用してます。
ダグザの大釜はアイルランドのダーナ神話で、アーサー王伝説と関係あるマビノギオンはウェールズだから別系統かとも思ったんですが、上記ダグザの大釜と聖杯の関係やベディヴィエールの義手がダーナ神話のヌァザの腕だっていうから細かいことは気にしないことにしました。アーサー王はケルト人。ただしローマ化してるし伝説は後世にまとめられているのでキリスト教テイスト。そんな感じです。
そもそもガウェインやケイは別の神話からアーサー王伝説に組み込まれているし、ランスロットは完全に後付け存在なので設定の甘さは大目に見てやってください。
fate世界だとピクト人は宇宙人とかクリーチャーとかのようですが、イメージとしてはFF14のアウラ・ゼラ族。プレイはしていないのでまったく知りません。画像と設定だけ見ました。ガルハールの体の刺青は彼らの硬質化した鱗のこと。ピクト人の服装なんかもアウラ種族のイメージです。なのでガルハールが召喚されると彼らの服装で登場するので、甲冑を着ずに薄い装甲です。
お気付きの方もいるかとは思いますが、Sound Horizon の冥王にインスピレーションを受けています。というか三割強くらいそのまんま。ほら、最後は槍に殺されるし。ED イメージは Dallas Symphony Orchestra の Bikini Beach です。本編の雰囲気台無しですが(曲中のタンバリン担当は間違いなくニトクリス)。どれだけ本編がシリアスでも、エンディングくらいは仲良く大団円的なことをやってほしい。
書き始めてから二年、サイトにアップしてから四ヶ月、なんとか最後まで行きました。正直獅子王戦はどうしようかギリギリまで二転三転してました。「本当は獅子王に忠実で役目を終えた円卓の騎士を殺す役目だった」とか最初はそう思っていたはずなのに、最後の最後でアルトリア過激派になりました。加えて円卓戦もだいたい恨み節をぶつけるばかりでこの辺りは若干消化不良な気もします。
長々と蛇足を書きましたが、本当に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!
(2019/07/14 - 2019/11/4)