大きくて骨張っている勇征くんの指。
一本一本口に含んで舌で転がす度に「ンアッ」って小さく喘ぐ。
私の胸を愛撫しながらも指を舐められてる気分はどうだろうか?
「指、やべぇ…」
初体験だったのか、勇征くんは物凄い甘い声を何度も何度も出している。
吐息が肌に熱くかかって私の身体も無駄に反応する。
この声、ずっと聞いていたい…
「ンッ、勇せッ…」
「うんっ?」
「ズルイね、かっこいい…」
「ほんと?」
「うんっ」
「もっと言って…もっと俺を呼んで…」
麻薬があれば私はきっと我慢できないかもしれない。
勇征くんの愛し方は、黎弥とはとうてい違うものの、最高に気持ちよくって、一度で終わらせるなんてできそうもなかった。
私だけそう思ってたら悲しい。
できれば、彼にも同じ気持ちでいてほしい―――
「ゆき乃さん、足開いて…」
言われてそのまま足を開くと彼のちょっとふやけた指が私の中に容赦なく入り込んだ。
ピチャって響く水音にゴクっと唾を飲み込む。
恥じらいよりも心地よさのが9割ぐらい勝っていて。
「ンアッ…ハァッ…――きもちっ…」
いつも以上に出てしまう声にすら反応できない。
顔を埋めるようにそこに近づけて舌を尖らせてニュルっと中へと差し込む。
生温かい舌の感触に腰が浮く。
開いた足のつま先をベッドにつけてビクビクっと震わせる。
「すげぇ濡れ濡れ…」
そう呟いた後、勇征くんの舌がジュルっと私の中の甘い液を吸い込んだ。
ゴクっと飲み込む音がして、すぐにまたジュジュジュって吸われる。
「あーっ…」
何ともいえない彼の声が聞こえて、内腿をツーって上になぞられて、そこにチュパっと吸いつく。
マーキングしてるって分かったけど、抵抗も何もできなくて。
こんなきわどい場所にキスマークなんてつけて、黎弥に気づかれる?
出張から帰ってきたら私きっと抱かれるよね?
暗いからバレない?
色々思うけど、舌が肌に絡まる度に頭の中が真っ白になっていく。
「勇征っ…」
「うん…」
「きもちっ…」
「うん。もっと気持ちよくさせてあげる…」
不敵に口端を斜めに片方だけあげて笑うと、勇征くんの舌が子宮の入り口にある突起を含んだ。
敏感に顔を出しているであろうそれに触れられて一気に快感が身体の中を突き上がる。
「すげぇ勃ってるけどゆき乃さん」
また口に含みながら喋るから吐息がかかって息もあがる。
ヤバイ、もうイク。
ギュっとシーツを握り締めると、それに気づいたのか、彼の指がキュっと絡まった。
足がガクガクして腰を浮かす私に、舌で突起と子宮内とを交互に攻める。
「も…だめ…」
辛うじて出した声をしっかり拾ったのか、最後の仕上げというようにジュジュジュってまた大きく吸いつかれて…
「アアアアアアアアアッッ…」
下半身がビクビクビクって大きく小刻みに揺れた。
ツーって頬を涙がこぼれおちて…
「気持ち良すぎて泣いちゃった?」
満足げに勇征くんが笑った。