エンゲージリング3


成績優秀な直人は、どうしてもロスに必要だって言われ、本格的にロスに移住する事になった。それをほんの少し寂しいと思ってしまうのは仕方の無いことで。それでも私の隣にはゆせがいて、いつ何時もその愛を真っ直ぐに私に投げてくれるゆせと、長いこれからの人生を共に歩いていきたいと思う。

哲也先輩は直人の代わりに人材育成部へと移動になって、後輩達を育てるべく仕事に一生懸命だった。

えみのお腹の子供は順調で、岩ちゃんのおばあちゃんにも幸せなこの結婚式を見せてあげられてすごく喜んでいる。この二人はこの先も何があっても大丈夫だって、私が保証する。






「八木勇征は、保科雪乃を妻として、病める時も健やかなる時も永遠に変わらぬ愛を誓いますか?」
「はい、誓います。…保科雪乃。」
「はい。」
「八木勇征を夫として、病める時も健やかなる時も永遠に変わらぬ愛を誓いますか?」
「はい、誓います。」


誰もいなくなった大聖堂の下、勇征と二人、そんな近いの約束。見つめ合ってクスクス笑う。

だって可笑しい、こんなの。でも今の私とゆせができるのはこれが精一杯で。

頬を掠めるゆせの大きな手にゆっくりと目を閉じると、情熱的なゆせとの誓のキス。


「勇征、愛してる。」
「俺も、めちゃくちゃ愛してる。」


ぎゅうって分厚い胸板に窒息しそうなくらい抱きしめられる。

左手の薬指についたゆせからの永遠の愛の誓い。

ずっと夢見ていたエンゲージリング。

この愛を信じて、勇征と二人で生きてゆきます…




*END*