「ちょっと変わったね、アイツら。」
嘉くんがギュッと手を握ってそう言う。
「うん。優しくなってた。ずっとあのままでいて欲しい。」
未来の作ったたこ焼きはすごく熱くて美味しくて、嘉くんと二人顔を見合わせて笑った。
しばらく歩くと今度はまたカラフルな髪色のじんべえ軍団。
その中に一際輝く水色の浴衣を着たネコがいて。
「間に合ってよかった。」
健太の隣で楽しそうに笑うネコの姿にホッと胸を撫で下ろした。
チームの面子に自然と笑みが零れる。
「おーゆき乃!」
気づいたのはサワ。グレーの浴衣を綺麗に着こなしているサワは、簡単に私を見つける。
その後ろ、派手な蛍光のじんべえ姿のマサが「ねぇね!」走ってやってくる。
すぐに私の腕を掴んでその輪の中に連れて行く。
「ネコ、」
「しぇんぱい!!あたしは今でもしぇんぱいの相手はサワくんがいいと思ってるよ!」
変わらないネコの言葉に笑うと、隣の嘉くんが困ったように眉毛を下げた。
「それか、堀夏くん!」
急に連れてこられたらなっちゃんが私の隣でノリで肩を抱くと「ちょっと!」慌てた嘉くんの声。
「俺は構わないけど、ゆき乃さんなら。」
イケメンなっちゃんに言われるのは悪くないけど、隣の嘉くんがいじけそうだから首を横に振った。
「どんなにイケメンがきても、私の中で嘉くん以上はいないの、ごめんね、ネコ。」
「ちぇー!趣味が悪いぜ、しぇんぱいは!」
ど失礼な事を言うけど、そこにネコがいて、健太がいて、マサがいて、サワがいて、それから隣に嘉くんのいる現実が、この先もずっと続いて欲しいと願わずにいられない――――。
チームsphenosは、永久不変。
*END*