episode 42


「ちょっと変わったね、アイツら。」


嘉くんがギュッと手を握ってそう言う。


「うん。優しくなってた。ずっとあのままでいて欲しい。」


未来の作ったたこ焼きはすごく熱くて美味しくて、嘉くんと二人顔を見合わせて笑った。

しばらく歩くと今度はまたカラフルな髪色のじんべえ軍団。

その中に一際輝く水色の浴衣を着たネコがいて。


「間に合ってよかった。」


健太の隣で楽しそうに笑うネコの姿にホッと胸を撫で下ろした。

チームの面子に自然と笑みが零れる。


「おーゆき乃!」


気づいたのはサワ。グレーの浴衣を綺麗に着こなしているサワは、簡単に私を見つける。

その後ろ、派手な蛍光のじんべえ姿のマサが「ねぇね!」走ってやってくる。

すぐに私の腕を掴んでその輪の中に連れて行く。



「ネコ、」
「しぇんぱい!!あたしは今でもしぇんぱいの相手はサワくんがいいと思ってるよ!」


変わらないネコの言葉に笑うと、隣の嘉くんが困ったように眉毛を下げた。


「それか、堀夏くん!」


急に連れてこられたらなっちゃんが私の隣でノリで肩を抱くと「ちょっと!」慌てた嘉くんの声。


「俺は構わないけど、ゆき乃さんなら。」


イケメンなっちゃんに言われるのは悪くないけど、隣の嘉くんがいじけそうだから首を横に振った。


「どんなにイケメンがきても、私の中で嘉くん以上はいないの、ごめんね、ネコ。」
「ちぇー!趣味が悪いぜ、しぇんぱいは!」


ど失礼な事を言うけど、そこにネコがいて、健太がいて、マサがいて、サワがいて、それから隣に嘉くんのいる現実が、この先もずっと続いて欲しいと願わずにいられない――――。

チームsphenosは、永久不変。



*END*