episode 05


「…吃驚だよね。なに?って感じだよね…。」


言葉を発することもできずただ私とネコを凝視している嘉くん。

健太もマサにもずっと守らせてきた。学校では話しかけるなってルール。そしてサワが唯一の私の護衛役だということも。


「いや、あの…。」
「もともと好かれてなんてないかもだけど、嫌われても仕方ないって思うけど…それでも私、嘉くんにはどうしても嫌われたくな、
「こんな事ぐらいで嫌う男なんてしぇんぱいには似合わない!ネコは認めないっすよ!!」


ギロリと嘉くんを睨みつけるネコ。さすがは健太の女。姉の私でもちょっと圧倒されるぐらいの迫力だ。

だけど嘉くんはそんなこと気にしてないって顔で思いっきり首を横に振る。



「思わないよそんなこと!ゆき乃は大事な友達だよ、これからも変わらず。」



…―――友達か。



「うん、ありがとう。それで十分。」


それ以上なんて望めない。




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「いけ好かない。加納しぇんぱい。」


あの後すぐ様始まった乱闘も、パトカーのサイレン音でバイク隊は物凄い勢いで逃げて行った。同時にsphenosもみんなその騒動に紛れて倉庫に戻ってきた。

サワの超絶スピード違反なとてもじゃないけど安全とはいえない運転も実はもう慣れっこで。しばらく動く事のできなかった私を抱き抱えて下に下ろしてくれた。


「嘉くんにバレちゃった。」


小さく呟いてうつ向く私の頭をふわりと撫でるサワに手を引かれてVIPに入った瞬間、黒ソファーの上、ネコがそんな言葉を吐き出したんだ。どうやら嘉くんが気に入らない様子。