玖拾玖 エピローグ





「男女の友情って、やっぱり成り立たないんですかね?」


ここに悩める女が一人いる。

ずっと友達だと思っていた男と社会に出てから再会し、酒の勢いでキスをしてしまった。

それ以降、男の事が気になってしまうという。


「まぁ人によりけりだけど、私の中では成り立たないかも。」

「それって夏喜さんのこと、ですか?」

「ふふ。そー!だって私、最初からなっちゃんのこと下心隠して見てたもん!」

「両思いの2人が羨ましいです。」

「あら。頑張れば?一度や二度ダメでも、三度目があるじゃない!それでもダメなら四度目がある!そうこうしてるうちに、もっと素敵な人が現れる事だってあるかもよ。若いんだから何事も経験あるのみ!!ね、ネコ!」

「瑠花ちゃんゆき乃先輩の言う通り!黎弥が何度でもあたしに気持ちをぶつけてくれなかったら、今頃どーなってたか。」


先輩二人の助言に、ちょっとだけ前を向いて進んでみようと思う瑠花。

一人で悶々としている時間よりも、相手に気持ちをぶつけてみてもいいんじゃないだろうか。

ただ、世の中にはタイミングというのがとても大事で。

そのタイミングを外してしまうと、上手くいくものもダメになる事も多々ある。

けれど、思い立ったら吉日。

大きな壁を越えるには、勇気を持って一歩踏み出す事がとても大事なんだと、全ての物語のヒロインは言う。



-fin-

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