11

―――――――――――――
―――――――――
―――――


「ユヅキ、久しぶり!」


ポンと肩を叩かれて振り返ると三代目のボーカル今市隆二。

歳が近いせいか、三代目のみんなは喋りやすくて。

その中でも隆二くんは特段お気に入りだったりする。


「最近どう?」

「んー。まぁまぁかな!隆二くんは?」

「身体なまっちゃいそうでね。とりあえずジム行ったら若い子いて戻ってきちゃった。」

「はは、一緒にやればいいのに。みんないい子だよ?」

「俺はいいけど、みんながかしこまっちゃうかなー?って。とりあえずサウナ入ってこよーと思って。」


ニッコリ微笑むその瞳は優しくて。

相変わらず気遣い屋だなぁーなんて感心しちゃう。


「あ、そうだユヅキ!ちょっと見ないうちになんか綺麗になったな!」


ポンポンって頭を撫でられてドキリとする。


「いい恋してんだろ?」

「えっ!?」


まさか、未来や壱馬や樹のこと知って、


「女は恋すると綺麗になるっていうしね。いいなぁー羨ましい!」


なんだ、バレてるんじゃなかったのか。吃驚した。

小さく息を吐いて笑った私は「うん、まぁ。」なんて言いながらも脳内はもう未来で染まっていて。

今日もこれから未来と逢う予定だから、嬉しさが顔から出ちゃってたのかもしれない、なんて。


「じゃあな、彼氏によろしく!」


手を振って去って行った隆二くんと入れ替わるように私の所に駆け寄ってきた未来が、やっぱり好きだなって思った。

まだ別れないけどね、壱馬も樹も。

誰にも内緒の四角関係。


*END*

Special Thanks ☆