幸せの先と未来




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三階から五階の食堂へエレベーターに乗ろうと上階のボタンを押して暫くの後だった。


「……あれ?君、確か神楽かぐらの…。」


"神楽かぐら" という苗字に反応して声のした方に振り向くとそこには以前―陽菜を食事に誘っていた男が立っていた。


「…何か用ですか?」


俺にとっては "陽菜を怖がらした男" というイメージしかなくて思わず不機嫌な声色のままわざと敬語でそう言葉を返してしまった。


「…スーツ着てるってことは……面接受けに来たの?」
「…そうですけど、何か?」
「いや、まさかまた君に会うとは思ってなかったからびっくりしただけだよ。」
「…一応、就活生なんで。それに一応ここ本命なんです。」


俺がそんな言葉を返すと、案の定男は驚愕きょうがくしていた。


「…え、じゃあ受かったら…俺の後輩になるかもしれないんだね。なんか複雑な気分だなぁ。」
「……受かったらその時はよろしくお願いします!…すいませんけど…俺、用があるんで。」
「あ、ごめんね。呼び止めて。」
「いえ。…それでは失礼します。」

俺はそう言葉を放って男に頭を下げてからタイミング良く来たエレベーターに乗り込み、五階へと向かった。




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