幸せの先と未来




「…それに、いるんだ。」
「え?」
「彼女、この会社の社員なんだよ。」
「え、まじ?」
「まじ。」

俺がそう言うと真紀は何も言葉が見つからないようで暫しの間何も言葉を発しなかった。


「…本気、なんだ。彼女のこと。」
「本気じゃなかったら3年も付き合ってねぇよ。」
「…そうか、そうなんだ。」


真紀のそんな言葉の意味が理解できなくて黙り込んだまま真紀を凝視ぎょうしした。


「…あ、さっきの電話、彼女だったんでしょ。大丈夫なの?」
「あぁ、そのことだけど……悪い。真紀と昼飯無理になった。」
「…そう。私は構わないから彼女とお昼行ってきて。」
「本当に悪い。」
「いいよ。私は久しぶりに廉に会えただけでも嬉しかったから。面接、お互いに受かるといいね。」
「そうだな。…じゃあな。」
「うん、じゃあね。彼女とお幸せに。」


真紀のそんな言葉にはきびすを返した後で背を向けたまま右手を挙げて答え俺は陽菜と約束した食堂へと向かった。

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