君に夢中なんです。
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それから俺と弥生は "腐れ縁か!" の如く小学校も中学校も一緒で…。
弥生のことを知る度に益々好きになっていったんだ。
でも、片思い歴は…というともしかしなくても
弥生と初めて会話をした幼稚園の時からだと思う。
因みにこの高校はそんなに偏差値が高いわけではないのだが、小学校時代から勉強が苦手な弥生には俺が家庭教師をしてギリギリで合格した。
そんな弥生とは対象的に勿論俺は余裕で合格したのだ。
「…玲央。」
弥生を見つめながら昔のことを思い出していると、弥生に名前を呼ばれて我に返って慌てて返事をした。
「…え?何?」
「さっきから見つめすぎ!恥ずかしいだろ!///」
弥生はそう言うと顔を赤くして照れた。
まさか俺が眺めていたのに気付いているとは予想外だったけれど、照れ隠しにそんな発言をした弥生が改めて "可愛いなぁ" と苦笑してしまった。
「何、照れてんの弥生。」
「べ、別に照れてねぇよ!そんなことよりあたし勉強わからねぇだかんな!ちゃんと授業聞いてろよ!」
それは弥生のツンデレが登場した瞬間だった。
絶対に照れているはずなのに…
そんな命令口調を放ちながら誤魔化す弥生がやはり "可愛い" と思ってしまう俺はかなり重症なのかもしれない。
「わかってるよ。弥生には後でしっかり教えてあげるから!」
「お、おう!」
弥生のその返事を聞きながら俺はまず黒板の文字をノートに書き写していった。