君に夢中なんです。
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──教室を出て3階から5階に続く階段を上がり屋上に着いた俺はいつものように何の迷いもなく屋上に繋がる扉を開けた。
すると、そこには
弥生に負けたのが悔しい気持ちもわからなくはない。
だけど、弥生は女の子だ。
女の弥生に負けるなんて…
同じ男として情けなすぎると思うんだ。
「今度こそ負けねぇからな!覚悟しろよ!有沢弥生!」
「それ何回目だよ。それにどうせ何度やったって同じじゃねぇの。」
「うるせぇよ!」
俺がそんなことを思考している間にも弥生と不良男子3人組のリーダーらしき奴の話は進んでいた。
いつもならそのやり取りを黙って見ている俺だけれど、やっぱり好きな女が喧嘩している姿はもう黙って見ていられない。
そう思い、初めて弥生と不良男子3人組の喧嘩を止める言葉をゆっくりと歩き出しながら発言した。
「…そこまでだお前ら!」