危険な学校 [20/26]



「あ!葵ちゃん、おはよ!」


私が教室に入ったことに気付いた1人の男子がそう声を掛けてきてくれた。


確か名前は…。

新木 祐也あらき ゆうや君。


「お、おはようございます。」


突然話し掛けられて私は躊躇ためらいながらも挨拶を返し自分の席へと着いた。

そして、ふと隣─響ちゃんの席に目を向ける。


響ちゃんはまだ来ていないみたいだった。


私は響ちゃんがいないことに一気に不安に駆られてしまった。

響ちゃんと玲美れみちゃんの言葉が離れない分、尚更だった。


「葵ちゃん!」


私がボーッと響ちゃんの席を眺めていると突然横から自分の名前を呼ぶ声が聞こえそちらへ目を向けた。


すると、そこにいたのは…。

新木君だった。


「あ、な、なんですか?」
「響なんだけど…今日は来れるかわかんないって。」
「え?」


新木君の言葉に私の不安は益々大きくなる。




――響ちゃんが来ないかもしれない?
じゃあ私は今日1日どうすればいいの?



そんな疑問が頭をよぎる。


「葵ちゃんさ。美都みさとが恐いんでしょ?」


新木君のそんな突然の言葉に私は目を見開く。


まあ美都みさとさんが恐いのは事実なんだけど…

まさかそれを新木君に言い当てられるなんて思ってなくて私は驚いた。



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