危険な学校 [21/26]
「ど、どうして?」
私は新木君にゆっくりとそう尋ねた。
「まあ葵ちゃん見てたらわかるのもあるけど、響に頼まれてるから!」
「え?」
――響ちゃんに頼まれてる?
新木君の言葉の意味が理解できなかった。
「響の家のことは知ってるよね?」
「は、はい!こないだ聞きました!」
「響、時々親父さんに呼び出されて実家に帰るんだ。で、今朝LINEで"実家に帰るから行けるかわかんねぇ"って言ってた!」
そんな話は初耳だった。
響ちゃんはおじさんと喧嘩してるって言っていたから。
「…おじさんと喧嘩してるんじゃないんですか?」
響ちゃんが実家に帰ってることに不思議で思わずそう言葉にしていた。
「響はノリ気じゃないはずだよ。寧ろ今頃親父さんと言い合いしてんじゃないかなぁ。」
新木君は落ち着いた感じでそう話してくれた。
「…そうなんですか……それであの…"響に頼まれてる"ってどういうことですか?」
私は最初の新木君の言葉をふと思い出して尋ねた。
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