恋人は最強 [2/11]



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――翌日。



俺は教室の前まで来てふと足を止める。


何故なら教室の前には葵が突っ立っていたからだ。



「…葵?」


俺が呼び掛けると葵は小さく肩をビクつかせて俺の方にゆっくり振り返った。


「…響ちゃん…」
「何してんだよ。教室入らねぇの?」



俺がそう言うと、葵は言葉を詰まらせてしまった。


そんな葵を見てあることに気付いた。


「…美都みさとのこと気にしてんのか?」
「…え?なん、で?」


葵の少し震えたような声に確信した。

葵は美都みさとのことを気にしている。


美都みさとのこと気にしてんなら心配いらねぇよ。昨日あれだけ脅したからな。もう何もしてこねぇよ。」
「…ほ、本当?」
「あぁ。けど、まだそんなに気になんなら一緒に入ればいいだろ。」
「う、うん…」


葵のその返事を聞き俺は取っ手に手を掛けて勢いよく扉を開けた。




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