恋人は最強 [3/10]
俺が扉を開けると騒がしかった教室内が一気に静かになった。
「…響、おはよー!」
そう1番に挨拶してきたのは祐也だった。
「「「…響、おはよう!」」」
祐也に続いて他の奴らも慌てて挨拶をしてきた。
「おう!」
俺は短くそれだけ言うと教室内に足を踏み入れて自分の席へと向かって歩き出した。
「あれ?葵ちゃんも来てたんだね。…葵ちゃんおはよう!」
俺のすぐ後ろにいた葵に気付いた祐也が葵にそう挨拶した。
「あ!お、おはようです。」
葵は少し変な日本語で祐也に挨拶を返してゆっくりと俺の後についてきていた。
そして、自分の席に着いた俺は鞄を机の上に投げつけるように置いて…。
葵が自分の席に座ったのを確認してから口を開いた。
「おい、お前ら!今から俺が言うことよーく聞いとけよ!」
俺がそう声を張り上げて言うと教室内は更に重たい空気に包まれた。
「葵は昨日から俺の彼女になった!だからもう一度言う!葵を傷つけようとしたりしたら女だろうが男だろうが容赦しねぇからな。覚悟しとけよ?」
まあ "葵に手出すな。" って言葉は葵と付き合う前から言ってたことだけど、実際手出した奴がいるから改めてそう念を押しておいた。
だから本当に今度こそは女だろうが男だろうが絶対許してやんねぇ。
葵を守れる奴は俺しかいねぇから。
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