味方は元恋敵 [1/6]
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私が南条高校に編入してから半年が経った。
まあ私が常に響ちゃんといなくちゃいけないのは変わらないのだけど。
そして、いつものように学校までの道程を歩く私。
ただ違うのは隣に響ちゃんがいないことを除いては…。
本来ならば響ちゃんは私の家まで来てくれて一緒に登校しているんだけど。
この日は起床してからすぐに確認したスマホのSNS通知に──。
【ごめん。
親父に呼び出された。
なるべく早めに学校行けるようにはするから。】
響ちゃんからのそんな内容のメッセージが入っていた。
そんな内容のメッセージが響ちゃんから来ているときは響ちゃんとは一緒に登校ができない。
だから私は今一人で学校へと向かっている。
──だけど、私はこの時…ある重要ともいえることを忘れていたんだ。
数分後に起こるであろう出来事はまだこの時の私には知る由もなかった───。
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