第三章 (5/5)



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それから月日は流れ、村から離れた使われていないお蔵で巫女と男の人は一緒に暮らしていた。





――夜になると村人達が斧や鎌、武器となるものを片手にお蔵を取り囲み始めた。


そして合図と共に村人達は一斉にお蔵に潜入したが……

そこには誰もいなかったのである。


「どこへ行った?あの女狐めぎつねめ……!!」
「あの……人殺しめ!」
「まだ近くにいるはずだ!!」
「早く探して……殺さなければっ!」
「また犠牲者が……!!」


村人達が一斉に声を揃えて暴言を吐くのも無理はない。
あの村ではあの巫女が来てからというもの不吉なことが次々と起きていたからだ。


――干ばつが起き農作物は枯れ果てたり、小さな子供が誘拐され少し離れた竹やぶの中で変わり果てた姿で発見されたり……と。




『ちょっと…待てよ!!
犯人はまだアイツと決まったワケじゃ……!!
なんでアイツが……
ユウが殺されなければならないんだ!!』




そんな事を脳裏で叫んで舘脇たてわきはふと気づいた。

そう髪型は違うが巫女は北野ユウ本人とそっくりなのだ。



『殺さないでくれ!!』



そう思いつつも舘脇たてわきは何もできることなくただ目を瞑るしかなかった。



そして、ユウに似ている巫女―彼女は男と共に村人達によって殺されてしまったのである。

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【- 15 -】

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