Twi log
▽2017/09/07(21:17)
あ、と思ったときにはもう遅く、青と白の斑ら模様は、コンクリートにべちゃりと落ちた。あーあ、もったいない。「うーわ、自分ぶきっちょやな」
「うっさい」
履き慣れてない下駄でなければこんなことには……と言うのは悪手だ。夏祭りに誘われて、ついつい浮かれて浴衣一式新調したのは私自身なのだから。落ちたのが地面でよかったと思うしかない。三口分ほど減ってしまったそれを、スプーンストローで崩していく。練乳が馴染んだところを掬って口に含めば、じんわりと甘さが広がった。
「……俺も練乳がけすればよかったわ」
「ん? 一口くらいならあげてもいいよ」
「それ、は」
いつもはよく回る口が急にぴたりと止まった。不審に思い顔を覗き込めば、普段通りのはずの鉄仮面が、少しばかり赤く染まって見えた。
「間接キスになると思うんやけど」
イコさんと夏祭り
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▽2017/08/24(23:13)
「随分と余裕なんですね、スパンダムさん」右手をまっすぐのばして、その先にある胸板に触れる。シャツ越しの体温と鼓動が、指先を伝う。
「忘れてませんか? 私の指がこの胸を貫いたら死んじゃうってこと」
私、全身が武器なんですよ、と。か弱い町娘ならいざ知らず、こんな自室のベッドに倒した程度で繋ぎとめられるだなんて勘違いも甚だしい。
だのに、何故、そんな簡単に目を細めて貴方は。
「たとえ可能だとしても、お前には出来ねぇよ。おれに惚れてんだから」
ああ、本当に腹立たしい。
自信ありげに言ってのけるこの人にも、なにひとつ言い返せない私にも。
スパミチ2Y
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