case2:喫茶探偵



______________________________________________________________________



一生に一度の晴れ舞台、結婚式前夜のパーティ会場で事件は起こった。
会場外に駐車してあった車が爆発し、中にいた新婦が亡くなったようだ。
またしても毛利探偵一家が遭遇しており、現場で鉢合わせたときにはわたしもなんとも言えない表情を隠せなかった。

被害者は車で焼死、遺体は身元特定のため鑑識にまわっている。

「被害者から車が燃える直前に自殺をほのめかす電話があったそうだが本当かね?」
「はい、先程毛利さんたちからそう伺いました。新郎が電話を受けてちょうど外を見たときに爆発があったと…。あとおそらく爆発したのは車に積んであったスプレー缶のようです」

目暮警部と事件の概要を整理していくうちに、今回は自殺かもしれないな…と思いながら捜査を進めるうちに千葉くんがトランクから旅行用バッグを見つけ、「今から旅行に行こうとする人が自殺なんてするんですかね…」と高木さんが言う。

ふと燃えた車の横を見ると、コナン君がまた現場に入り込み、何かを発見したように高木くんと話をしていた。






◇◇◇◇◇◇◇◇

 




「殺人!?自殺じゃなくて?」

コナン君が現場で見つけたのは被害者のつけ爪で、現場で犯人と争ったために外れたものではないかと考えられた。
そのつけ爪についていた皮膚のDNAと新郎、伴場さんのDNAがほぼ一致したと鑑識から連絡が入る。伴場さんは手に怪我もしており、目暮警部が新郎につめよる。

「な、何言ってんだ!?お、俺が初音を殺したっていうのかよ!?」
「落ち着けよ伴場、お前はやってないんだろ?」
「当たり前だ!」
毛利探偵は、この容疑者である新郎の友人としてパーティに参加していたらしく、泣きながら興奮する彼をなだめようとしている。

わたしはこの事件は、正式なDNA鑑定の結果がでればすぐに解決するものと思っていた。
そこに一人の男が口を挟む。



「でも、彼女に抵抗されてひっかかれた傷をごまかす為に、わざと僕に殴りかかってケガをしたって場合も考えられますよね」
「何だと、てめぇ!」

ウェイターな男性のようだが、この人は一体…。そう思っているとさらに外野のサングラスの男性が口を出す。

「よく言うぜ…。愛しい女が誰かの物になっちまう前に殺したんじゃねぇのか?ウエイターさんよぉ」

「ど、どういうことかね?」
みなが混乱する中、伴場さんも便乗して、ウエイターの彼に詰め寄る。
「自分で言わねぇなら俺が言ってやるよ!こいつは初音と密会してた…愛人なんだよ!!」






「そりゃー会ってましたよ。なにしろ僕は彼女に雇われたプライベイトアイ。探偵ですから」


ウエイターがおもむろに眼鏡を外す。
ずっと会いたくても、写真の中でしか会えなかった男が、変わらぬ姿でそこに現れたのだ。






- 6 -

*前次#




小説top



top