新生春組結成

『ただいま戻りましたー。』

「あ、かえでおかえりー。」

左京さんと別れた後、急いでMANKAIカンパニーへと戻った。団員寮に戻ると、初対面の方がお二人いらっしゃった。

「遅い、何処行ってたの。」

『ま、真澄君近い近い!ちょっと用事を済ませてただけだよ…!』

「こいつ大変だったんすよ。かえでさんがいないもんだからすげぇ機嫌悪くて。」

『そうだったの、ごめんね真澄君。…ただいま。』

「……………………おかえり。」

なんだか本当に大変だったみたいだ。綴君と咲也君は特に疲れ切っている。真澄君もむすっとしているし。

「今、新団員候補の方に寮を見学してもらってるの。紹介するね。」

そう言ってお姉ちゃんの後ろから出てきたのはスーツを着たサラリーマンと顔を半分以上隠した外国風の方だった。

「っ、」

サラリーマンの人は私の顔を見るなり驚いた表情を見せた。な、なんだろう。

「こちらが茅ヶ崎至さんで、こちらがシトロン君です。シトロン君は入団してくれて、茅ヶ崎至さんは今迷ってるところだったの。」

「よろしくネー!」

「貴女もここの劇団に入っているんですか?」

『は、はい、この劇団の副監督を…や、やらせて頂いております…。たったっ立花かえでと申します…。』

「あっ、やばいかえでさんが緊張してる。かえでさん深呼吸っす!」

『は、はい…!すーはー…すーはー…とても温かくて優しい劇団です。寮生活ではのびのびと過ごせると思います。良ければ是非入団してくださいね。』

「入団します。」

『そうですよね、すぐには決められな…えっ!?入団!?』

「はい、入団します。」

「あんなに悩んでたのに…!」

さすがのお姉ちゃんも茅ヶ崎さんの言葉に驚いたようだ。何がそんなに魅力的だったのかはわからなかったが、とにかく入団を決めてくれてよかった。

「これで5人揃いましたね!」

『咲也君嬉しそうだね。』

「当たり前じゃないですか!最初は俺1人だったのがこんなに増えたんですよ!」

『ふふっ、そうだよね。茅ヶ崎さん、シトロン君、これからよろしくお願いします。』

「至でいいよ、かえでさん。」

『…?至さん私と何処かでお会いしたことありますか…?』

「俺がいながら、ナンパするの。…尻軽。」

「ははっ、嬉しいな。こんなに可愛い女の子にナンパされちゃったね。」

「お前、うざい。」

『わー!違います違います!ごめんなさい勘違いでした!!』

すぐ口に出すのは良くないと感じました。至さんを見ると何故か既視感を覚える。きっと気のせいだろうけど。

「荷物は後日送るよ。今日のところは帰るね。」

「はい、何か困ったことがあったら連絡してください。」

「うん、そうするよ。あ、監督さんと連絡が取れなかった時のためにかえでさんのも聞いておいていいかな?」

『はい、えっと、電話とメールで大丈夫ですか?』

「うん、一応LIMEもいい?」

『はい。大丈夫です。』

至さんは私と連絡先を交換し、団員寮を後にした。やっぱりあの携帯も見たことがあるんだよね…。って思ったけどきっと気のせいだから気にするのをやめた。

やっと新生春組結成です!!