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「…え?2人っきりで?常連のサラリーマンの人と?」
「うん。まだ本人とは話してないけど」
何気なく昨日あったことを話すと、みかちゃんはご飯を食べる手を止めて浮かない表情をしていた。
「な〜んか面倒な事になってんね〜」
「神宮寺さんはその事知ってるの?」
「昨日帰ってから話したら、大丈夫だって言ってたよ。伊弉冉さん、ディビジョンバトルの同じチームなんだって」
「へぇー…」
「んん、伊弉冉って…伊弉冉一二三?」
「りっちゃん知ってるの?」
「私のバイト先の店長がホストクラブに通ってて、確か一二三目当てで行ってる〜って言ってた…ような?」
「ようなって、ハッキリしなさいよ」
うーんと唸るりっちゃんにみかちゃんはハァと呆れたような表情でため息をついた。
「まぁとりあえず、問題はそのサラリーマンの人がいつ来るかだね」
「いつも夜に来るんだっけ〜?」
「うん、私のいる時間だと一番遅くて9時過ぎに来るかな。土日も何回か来たことある」
これまでの観音坂さんの来店する時間を思い出すと、本当にお仕事が大変なんだなと改めて実感してしまう。
「てかイザナミさんもサラリーマンさんのメアド教えれば良かったのに〜。その方がすぐにやり取りできんじゃん」
「…確かに、そうかも」
りっちゃんの言う通り、親友なら連絡先も知ってるだろうし、その方が観音坂さんの都合の良い時にやり取り出来る。
「あ〜!イザナミさんがサラリーマンに黙ってやった、とか?」
「それで連絡先教えて良いって許可貰ってないから言わなかったってこと?突撃しといてそんなとこ配慮する?」
「うーん、伊弉冉さん友達思いの人だからあり得るかもしれないし…」
「まぁわかんないこと考えてもしょうがないしやめよやめよ〜」
「あんたが言い出したんでしょうが!」
「あはは…。とりあえず、多分また近いうちに来るだろうしその時色々話してみる」
「…何か困った事あったら連絡しなよ」
「うん、ありがとうみかちゃん」
「私も〜!サラリーマンとのデート、応援してるよ」
「えっ?!」
「ぶふっ!!」
りっちゃんの爆弾とも言える発言に驚くと同時に後ろの方から何かを吹き出したような音が聞こえた。振り返ると、二郎達がいる席の方が騒がしくなっていた。
「うわっ、きったねー!」
「どうしたんだ二郎、咽せたのか?」
「い…いや、何でもねぇ…」
二郎はジュース塗れになった口元を拭い、視線を机から私の方へと向けた。けれど目が合うとすぐに逸らされてしまい、いつもと様子が違う事に内心首を傾げる。でも今はそれどころじゃない。
「と、とにかくデートじゃないから!」
「2人っきりで出かけるなんてデートじゃ〜ん」
「違うよ!ていうか歳も多分離れてるし、私の事そんな目で見てないって」
「「……」」
「えっ何で黙っちゃうの?!」
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