新しい世界

 まただ。記憶の本棚に新しい記録が増えた。そしてまた、どこかしらの世界へと繋げられた。
 ひなの思い描く通りに、この世界は姿や形を変える。住人が増える。ひなが俺を必ず傍に置いてくれるのは嬉しいが、心に淀みが溜まっていく。二人きりならいいのにと思ってしまう。それはひなにとっても俺にとっても良くないことだ。分かってはいるんだがなあ。

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