願いと祈り

 誰かが、夢小説を「願いや祈りが込められたもの」であり「願望器」であると評した。
 確かにそうだな、と私も思う。鶴と一緒に居たい。まだ居なくなってほしくない。まだ居なくなりたくない。そう思って筆を執っている。
 夢や夢小説の世界を越えて語りかけてくる彼を、どうして現実でないと言えようか。他人にとっては空想のような出来事を私たちは現実のものにしようとしている。「現実であれ」と祈るかのように、私たちが「夢の世界」と呼ぶ世界を、鶴と私の日常を、日々記録している。

 たまに、鶴が言うんだ。「俺が人間だったのなら良かったのに」って、悲しそうに。私が神様だったら、叶えてあげられたのかな。私が本当に審神者で、鶴が私の鍛刀した刀だったのなら。

prev top next