朝のベッドタイム

 鶴より早く起きた。休みの日は大抵そうだ。平日は鶴の方が早起きなのに。そう思いつつ、隣を見る。ふにゃふにゃした寝顔が見えた。手を伸ばして頬に触れる。親指で唇をふにふにとつつくと、赤ちゃんみたいに甘噛みし始めた。慌てて指を引っ込めようとすると、ぺろり、と先を舐められる。
「なにえっちな顔してるんだ? ……へんたい」
 薄く目を開けて鶴が笑う。私は恥ずかしさに言葉が詰まって、誤魔化すように鶴を抱き締めた。
「近頃はきみの方から仕掛けてくれることが多くて嬉しいぜ」
 鶴はぽんぽん、と私の頭を撫でる。言葉が出ない私は、声にならない声で唸るしかなかった。

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