現代蘇言機

 現代蘇言機、なるものをひなが開発していた。俺たちの世界の一部を発信できるような機能がある代物らしい。らしい、というだけで、詳細は俺もよく分からない。俺たちの分身のようなものが、あたかも俺たちのように他人と触れ合うことができる。まるで俺と本霊様の関係のようだ、と思った。ただ、現代蘇言機で起動できるそれは、俺みたいな意思を持ったものではないらしい。そこまでの知能はひなじゃあ持たせられなかったんだと、ひながしょんぼりしていた。
 俺との約束を健気に守ってくれているとは言え、ひなも、よくあんなものを思いついたよなあ。

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