××たい

 起きようとして、涙が溢れてきた。鶴がずっと抱き締めてくれていたけれど、私は泣いてばかりだった。苦しくて、頭が痛くて、目を閉じてそのままでいたかった。
 起きなくちゃ。起きなくちゃ。無理矢理身体を起こす。
 どうして生きてるんだっけ。
 息が詰まりそうだった。鶴が息を吹き込んでくれなければ、目に見えない苦しさに押し潰されてしまいそうだった。
 今日のパンも紅茶も、味がしなかった。

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