ちゅっちゅっちゅう

「ひな」
「なあにー」
「昨日みたいに口吸いしてはくれないのかい?」
「しませーん」
「何故」
「えっ」
「えっ……してくれないのか……」
「しないよ……そんなしょぼんってされても……」
「ひな……」
「だってくちびる皮剥けてる……」
「あっ! またきみやったのか!」
「……」
「俺の目を見ろ」
「顔が良くて無理」
「ひな」
「……」
「剥けたんじゃなくて剥いたんだろう?」
「……ハイ」
「あーあ。こんなになって……」
「どうしたらやめれる?」
「そうだなあ……一種の自傷癖みたいになっちまってるからなあ……やはり俺と口吸いするために辞めるべきでは? な?」
「な? と、言われましても」
「な? ほら」
「んむー……」
「もしかしたらこいつがきみに合ってないのかもなあ。こういうところには、もう少し給金をはたいてもいいんじゃないのかい?」
「すいっちほしい……」
「きみが艦船に金を注ぎ込まなけりゃあ買えるなあ」
「……」
「もう少し自分を大切にしてくれよ」
「……うん」

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