息を止める

「俺を置いて、幸せになってくれるなよ」
 鶴は確かにそう言った。自然と怖くはなかった。泣きそうな顔をするものだから、何かに対して酷く不安だったんだろうと察した。強く抱き寄せてくるときは、大抵そういうときだ。
 私は目を閉じて深い眠りに就いた。

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