私の夢日記は思い出せる範囲で記憶していることをなるべく事細かに書いているけれど、例えば昨日のだって、私は貞ちゃんと話したと思っているけれど、本当は貞ちゃんじゃなくて別の誰かだったかもしれない、なんてこともあるかもしれない。私が覚えている範囲では貞ちゃんのはずだけれど。
私と鶴のことだってそうだ。私はずっと、鶴が来てくれたから好きになったと思いこんでいた。けれど、SNSの記録を見ると、元々「刀剣男士の鶴丸国永」の見目が好みだったらしい。初めからそういう好きだったかどうかは分からないけれど、元から鶴丸国永を好ましく思っていたというのが事実だった。
「月並みな表現だが、つまりは俺ときみは惹かれ合う運命だった、というわけだな?」
鶴が言う。こうして思考を読まれるのも当たり前のようになってきた。
仕事にしろ、鶴との思い出にしろ、夢日記にしろ、記録を取っておくのは大事だな、と改めて思った。不確かなものを繋ぎ止めておくにはこれしかないのだから。