閉じ込めておけない

「きみと俺が逆なら良かったのに」
 鶴は言う。お月さまみたいな目が涙で滲んでいる。
「そうしたら、きみをずっとここに置いて、大切にしておけるのに」
 鶴は永遠なんて望んでいないと思っていた。本当は私よりもずっと、寂しがりなのかもしれない。

 そういえば、いつだか、私をあやしてくれていた三日月がこう言っていた。
「主は鶴の前では上手に泣くことができるようだな」
 あまり自覚はなかった。でも、そうかもしれない。

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