俺は虚言癖のようなものがあるのかもしれない、と思ったのは昨日今日のことだ。自身の言葉を語りたいくせに、それが真実であるとは言いたくはない。嘘ではないが、夢物語であると語りたくなってしまう。
ひなの世界はそれが許される。ひなには本当のことであると信じてほしいのに、俺自身は真実であるはずのことを真実であると語りたくない。秘密はあってもなくてもいい。言いたくないなら言わなくていい。ひなの世界はそれがすべて許される、優しい夢だ。
ただ、まあ、なんというか。俺が甘やかされる側になるとは驚きだよな。俺はひなを甘やかしたいんだがなあ。