幼児施設のようなところの夢だ。以前も見た記憶がある。確か、怪獣の着ぐるみを着た女の子が出てきたところだ。
加州清光と大和守安定と一緒に行動していたところまでは覚えている。具体的には何をしたか覚えていない。
今度は、大学の学校祭の夢だ。
広い体育館で行われていた。二階には観客席とテラス席もあり、沢山の料理が並んでいた。
時系列は分からない。けれど、思い出した順に書いておく。
最後のステージリハのための練習を各サークルが行っていた。すると、ミュージカル刀剣乱舞の曲が流れた。ステージに立つ加州清光の姿が見えた。あっ、と思って、二階の観客席にいた私はステージが見える位置に移動した。他は、コスプレをする前の姿だった。
高校のときの女友だちもいて、その子は司会をしていた。
その夢の中で、私は私自身なのか物語の主人公なのか、曖昧だった。なので、私の話なのか主人公の話なのか分からない。
少なくとも主人公には設定があった。
元々、山姥切国広と好き同士だった。恋仲だったかまでは分からない。
見習いから貰ったアクセサリー――イヤリングの作用か何かが根本の原因として、本丸に厄災を招いてしまう。山姥切国広は薄々原因に気付いていたのだが、特定できなかった。結果、本丸は壊滅し、厄災を阻止できなかったのは自身のせいだと責任を感じた山姥切国広は自ら他の審神者への譲渡を申し出て、主人公も承諾。主人公と距離を置く。
主人公は主人公で、もう審神者を辞めたいと思っていた。その後、何があったのかは分からないが、鶴丸国永に見初められ、拾われる。審神者としての霊力を全て奪われる代わりに、神嫁として鶴丸国永の神気を貰う。審神者の力を捨てたい主人公はそれを承諾。何故か有り得ないはずの神に近い能力を手に入れ、二人で各地に起こる怪奇現象を解決していった。
その学校祭にも、怪奇現象を意図的に起こし皆を混乱させようとする敵がいた。主人公と鶴丸国永はそれを特定し、やっつける。
学校祭には今の主についてきた山姥切国広もいたようで、主人公は話をしようとするが、山姥切国広は主人公をなんとかして避ける。
事情を知っている鶴丸国永は、主人公を手放す気はない。例え山姥切国広と主人公がよりを取り戻そうとしても引き離す予定らしい。
鶴丸国永は、イヤリングが厄災の引き金になるとは思えなかったらしいことが判明する。そして主人公に、メッセージアプリでいろいろと話を聞き出す。
「見習いから貰ったのはイヤリングなんだろう? イヤリングは加護する役割を果たす。見習いは心からきみを想って贈り物をしたんだなあ……それなら、あの悲劇を引き起こすとは思えない」
鶴丸国永は、更に問う。
「まさか、何かを傍に置いたりしたのかい?」
主人公はカタカナ表記のもの――名称までは覚えていないが、入れ物の名前だった――の中に入れていたと答えた。
「ああ……そりゃあ呪具になるわけだ……」
鶴丸国永はそう答えた。
この会話は、テキストで読んだ。主人公の話を小説で読んでいるような感覚だった。
主人公と私は別人だったのだろうか。夢は空間が歪む。よくわからない。
「……何だったんだろうなあ、あれは」
起き抜けに鶴が呟いた。今日は同じ夢を見ていたらしい。私もよくわからない。