32
用意
綺麗な白い布
紙
方位磁針
蝋燭
木の枝(細身でまっすぐなもの)
術者の血
コピペ
やや面倒かもしれませんが、これなら確実に異世界に行けます。
これは”32″と呼ばれる魔術である。
これは日付が31日ある月の最初の日から、31日間連続して行う。
まず汚れのない白い布の上に一枚の紙を用意する。
その中心に方位磁針を置き、それに沿って、32方位を書き込む。
北(N)と南(S)、東(E)と西(W)など、対局にある方位を線で結ぶ。
全て書き終えると、その紙の中心に蝋燭を置いて1日の夜を待つ。
1日の夜が訪れるとまずは北(N)の方位に沿って、術師の片手の血をすり込んだ木の枝をのせ、蝋燭に火を灯す。
この時、木の枝は細く直線のものが望ましい。
蝋燭に火が灯っている間目を閉じ、術師は、術師の心臓の辺りで同じように蝋燭に火が灯っている様子を確認する。
この時、術師は、術師の中で灯る蝋燭の火を消してはならない。
二つの蝋燭が同じ温度になったように感じると目を開けて、目の前で灯る蝋燭の火を消す。
この時、術師は、紙の上に置かれた蝋燭の火と術師の中で灯る蝋燭の火が同じ温度に感じるまでは目を開けてはならない。
最後に枝を北微東(NbE)に動かし、その日の儀式を終える。
2日の夜は前述の儀式を行い、最後に枝を北北東(NNE)に動かしてその日の儀式を終える。
その後も1日ごとに枝の方位を時計周りに動かしながら繰り返し行う。
31日も同様に儀式を行い、北北西(NNW)の方位に置かれた枝を、北微西(NbW)の方位に置き全ての儀式を終える。
翌月の1日の朝、枝が北(N)に向いていれば儀式は完了したとする。
それは術師の発する電磁波の波長が変化したことを意味する。
この時、この儀式を他の誰かに見られてはならない。
他の誰かに見られた場合、この儀式は意味を持たない。
儀式上の手順を除いて、道具を一切動かしてはならない。
また、この儀式を途中で中断してはならない。
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