知られたくなかった





エドは建物に侵入し、アル同様…刀を持った魂だけの鎧と戦っていた…オートメイルの故障(?)があったみたいだが勝利し、賢者の石について、作った人について話を聞き出そうとしたが…

それは叶わなかった…鎧に刻まれた印を傷つけば…それはすなわち鎧と魂のリンクが切れー死ぬ

ぼろぼろのエドは鎧を助けることは叶わず、新たに現れ鎧を殺した黒服の女性と少年は同じイレズミを胸と左腕にしていた

「あらー…やる気満々だよ、このおチビさん…やだなぁケンカは嫌いなんだよね…ケガしたら痛いしさぁ…」
少年はペラペラとよくしゃべった、しかもエドの禁句“チビ”もよく言った…怒りまかせの気合の蹴りを入れ、動けない身体を無理に使う

「チビチビとうるせーんだよ!てめぇが売ったケンカだろうが‼︎買ってやるからありがたく…」

戦いで身体が傷ついても気合と根性でなんとかするエドだがオートメイルが壊れては話にならない

「…え?」
嫌な音を鳴らせピクリとも動かなくなったオートメイルを見てエドの顔色は悪くなる
「なーー⁉︎」
「…オートメイルの故障みたいね」
「ラッキー!」
右腕が動かなくなり錬金術も使えないエドは無能と言ってもいい…近づく少年に一方的に殴られるエド





「…本当運が無い奴なんだから」

エドの背後から姿を現した…

入口が1つしかない部屋で敵2人で塞いでいたにもかかわらず…

「……レイミ…?」

エドの後ろから現れた令美にエドはもちろん敵の2人も驚き…警戒する
「…死ぬほど運が無いなんて…やめてよね

       私とアルが苦労するじゃん」

「…何…この女」


        「…カンナ…レイミ…」



       [ 知られたくなかった ]




「名前…教えたつもりないんだけど…」
敵の女性の方が令美の名前を知っていて令美はあきらかに機嫌を悪くしてる
「で、分かったの?それともボロボロになりに来ただけ?」
「…うるせぇ!それより何で来た⁉︎お前が来るような場所じゃないだろ…アルは!」
不機嫌な令美だが、それは敵だけじゃなくエドに対しても、ゆえに敵を無視して令美はエドにつっかかる
「そんな細かい事はどーでもいいのよ!

こんな汚い場所まで来て

ストーカーのこいつらから“真実”がきけたのか

 それを知るためにココに来ただけよ…」




「レイミ‼︎」


完全に敵に背を向けていた令美
そんな令美を後ろから斬り殺そうとする少年を知らせるためエドが叫ぶ
「…話してる途中なんだけど…邪魔しないで」

「…まさか、避けられるとは思わなかった…

     あんた 何者?」


少年の刀スレスレで避けた令美、後ろに目でもついてるような避け方に少年は楽しそうに笑った

「なんであんた達にそんな事答えなきゃいけないの…」


「なんだ答えてくれないんだ〜残念」
「ウザイ奴…それに笑顔がキモい…」

「まて‼︎レイミは関係ない!手を出すな‼︎」
少年は楽しそうに笑い…令美の隣に居るエドは動けない体で令美を守ろうとする

「おっ!」
対面する少年が令美に予告もなく殴りかかるが令美はそれを最小限に避け、次に攻撃されないよう少年を軽く押して距離ができる
「おっとと…へぇ、いい動きするじゃん」

「…いいよ、私がエドの代わりにコイツらから聞き出しす…」

「レイミ⁉︎」

「安心して…私こんな奴らに負けたりしないから」

少年が令美の挑発とも言える言葉に蹴りをしだす、令美はそれをまた最小限に避けていく…令美の身のこなしに驚くエドがもっと驚いたのはエドの協力をすると言ったことだ

エドは、令美は自分達の研究に一切協力しないものだと思っていたから
「ハハッ!逃げてばかりのヤツが何を書き出すって…!」
「うるさい奴ほど弱い…‼︎」

少年の足の蹴りが令美の顔に当たる前に流れる様な動きで少年の蹴りをかわし反対に少年の腹を蹴り飛ばした

「がぁっ⁉︎」

少年は吹っ飛び女性の所まで転がった…まさか飛ばされるとは思ってなかったのか少年は不機嫌そうに立ち上がった
「…いったー…何アレ!力強すぎ‼︎」
「…やられちゃったわね…見事に」


「レイミ!もういい、お前がケガする必要はなんてない!ここから出るぞ‼︎」
「…ケガなんてしないけど…いいの?」

「…あぁ‼︎」

真実の奥の更なる真実が目の前にあるのにエドはそれよりも令美を選んだ

「……はぁー…わかった、じゃあもう…」

「えーもうちょっと遊ぼうよ…」
仕方なく令美はエドの言ったとおり、この場から出ろうとエドに手をかそうとしたがその手を掴んだのは少年だった…

「…汚い手で私にさわるな…」

「いいね〜その目…

  あんた、人…殺したことあるだろう?」

「⁉︎」
少年は楽しそうに令美を見た…エドは驚き令美は顔色一つ変えなかったが行動は早かった、少年を殴り手を離し少年ではなくエドの元へ向かい…

「おまっ…」

(ドスッ‼︎)

     「…ごめん、少し眠ってて…」

エドの腹に一発…拳を叩き込みエドをゆっくり地面に寝かせた

「…ゲホッ…レイミ…まっ…て…」

目の前が真っ暗になるエドが最後見たのは悲しそうな顔をした令美の顔だった…






「あーあ…人殺しだって言ったのもしかして言っちゃダメだった〜?ごめんね〜」
「…そうね…あんたのせい…」
少年は令美が困ってると思い、また楽しそうに笑った…軽い物言いをする少年に怒った令美は…

 「…でも “人間じゃない”

    アンタに謝れたくないから…」


今度は2人が驚いた…そして令美を見る目が変わった、そんな2人の様子に仕返しが出来て次は令美が笑う
「…その情報…どこで知ったのかしら…」

「…さぁ?チビのストーカーしてる怪しいヤツらに答えると思ってんの?」

「おいおい…本当何者だよ〜全部バレちゃってんじゃん!」
警戒心をピリピリと上げながらも少年はまだ余裕そうに笑う、だがもう完全に令美を逃すつもりもない…

「…こいつ殺そう」

「そっちが余計なこと言うから悪いの!

ま、仕返しも済んだから…それじゃあもう二度と

         さよなら   」



(ズドンッ‼︎)
タイミングよく建物のどこからか大きな爆発音がして、地震に崩れていく建物
『⁉︎』
仕込まれていたかの様に令美と敵の間に瓦礫が積まれていき令美とエドの姿は数分もせずに見えなくなった
「…やってくれんじゃん、あの女…」
「この揺れじゃあ建物事ね…まぁここで石を造る必要も無くなったし証拠隠滅には丁度いいわ…」
令美達を逃してしまった2人は仕方なくココを去ることに

「でもいいの?あいつら生かしといて大丈夫かなぁ…特に女」

「ここを嗅ぎつけられたのは計算外だったけど

  石の生存法を知っただけじゃ何もできないわよ…

あの少女について不安要素はあるけど…

  計画はもう最終段階に入ってるのだから…」



      真実は…闇の中へ…



アカシ-Tsukimi