朝、多分だけど御幸達野球部より早くない時間に起床…歯磨きなどの軽い身じたくをしてから朝ごはんと弁当作りが始まる
[ 平凡のち、日常 ]
まずは下処理していたシャケを焼いていく間にだし巻き卵を作って、同じフライパンではんぺん入りでカロリーを抑えたつくねも作る、シャケが出来上がり冷ます間に、野菜は簡単にオクラとミニトマトの塩昆布和えにしよう電子レンジで簡単に作れる…
3人分の弁当を作りながらつくづく思う、今のご時世スマホなんかでオシャレなお弁当の作り方の動画が見れるのに…僕のお弁当って…普通だよね…両親は喜んでくれるけど
「(おかずの仕切りでレタスとか使ってるけど…僕アレ食べるの苦手なんだよねー、残すのはもったいないし…100均のシリコンカップはエコだけど見栄えしないなー…)」
この頃お弁当の飾り付けに少し悩みがあるが中々解決方法は見つからずいつも通りのお弁当を作る、僕のお弁当は少し多めに用意する…御幸と倉持のつまみ食い用に野菜中心メニュー
本当は食堂でバランスよい昼ご飯を食べるべきだけど食堂には野球部専用のメニューがあるらしくめちゃめちゃ食わされるから2人とも食堂には行かず売店のパンで済ますから少しでも野菜を食べさせよう作戦だ
我が家の朝食はパン派で、実はこの頃パンを自分で作るのにハマってる僕のせいだ、前世の時はパンを作ろうとすら考えた事なかったけど今じゃ色んな料理を簡単に知るからのめり込んじゃう…僕の悪い癖だ
夜な夜な発酵させたパンを焼いていると匂いに釣られた両親が起床、コレばっかりは手作りは無理だから市販のコーンスープとウインナーとオムレツにサラダをワンプレートに盛り付けてみんな揃って朝食…仕事が忙しい両親が夜いつ帰ってくるか分からないから朝だけはみんな一緒にご飯を食べる、本当に忙しい両親は放っておくとお互い話しも顔合わせる事さえ無くなりそうだと思って僕が朝食だけは家でみんなで食べないと出さないって決めた
僕の料理が大好きな両親はその決定に素直に従ってくれてるお陰で出張とかがない限り1日に1回は家族で話し合いができる
朝からしっかり食べて1日の予定やら仕事の事を話てから素早く用意した両親は学生の僕より早く家を出ていった、僕は学校が近いのもあるから結構ゆっくり…ありがたい
「はよー」
「おーす」
「おはよう御幸、倉持、朝からお疲れ様」
ゆとりをもって学校につく僕と違って野球部の2人は遅刻しないギリギリラインで教室に到着
「あーあ、早く2年になりてーな、そしたらもっと余裕で来れんのに」
「今日も結局ギリギリかよ…」
「大変だねー」
果たして2年になったとしてこの朝が変わるのか僕には分からないから労いの言葉だけは送っておいた
「えー、名前ちゃん少し冷たいすぎない」
僕の言葉では満足しなかったのか先生が来てないことをいいことに荷物を自分の机に置いてずぐにクレームを言ってくる御幸
「そんなことないよね、倉持」
「バカはほっとけ」
倉持いわく御幸のこれはウザ絡みらしい、しかも付き合えば長くなる…と、先生早く来て
「あれ?いっつも朝勉してんのに今日はしてないの?」
「え?…あぁ、急ぎの課題もないし編み物してた」
家で勉強したくない僕はよく朝や昼の休み時間に勉強していたけど今日からはちょっと予定変更
「もうすぐ寒くなるでしょ、冬物の整理してたら母のマフラーに穴が開いてたから新しいの作ってた」
「予想外すぎる理想のお嫁さんフレーズに一也ビックリ」
「何言ってんだテメー、てか名前マフラーも作れんのかよ」
マフラーを作るのが理想のお嫁さんかは知らないけど、ただ前世の時よくマフラーなんかはよく編んでたからそのお陰で作れるだけだけど
「もしかしてマフラー以外にもなんか作ってんじゃない?名前のことだし」
「確かに」
「別に普通だよ、僕だって色々忙しいんだから」
…実は両親がネットで買ったハズレの衣類とかを捨てるのはもったいないからって(返却期間も過ぎてる)僕がそれらをアレンジして小物やらバックやらを作ってるって言ったら絶対引かれそう…
『ねぇーねぇー何秘密にしてんの教えてよー』『黙ってないで言えよ』と倉持までもウザ絡みしてくる2人をどうしようか考えてた時先生が来てくれて話はそこで終わった…ほっ…
昼、相変わらず売店のパンな2人と一緒に教室で昼ご飯
「あーうまそうな弁当」
「分かるけどたかんなよ」
「大丈夫、今日は2人の分も考えて作ってきたから食べていいよ」
野菜が足りてない2人にお弁当をお裾分けしたそれから休み時間の少ない時間にマフラーを編んで、授業を受けてあっという間に放課後、部活に行った2人を見送り僕も今日は部活があるので調理室へ
今日の部活の課題は「クッキー」
クッキーといっても作り方は色々あって今日はアイスボックスクッキー、生地を焼く前に冷蔵庫で冷やすクッキーだ…初めて作るけど分量さえ守れば意外と簡単かも
「…相変わらずお店レベルの腕前ね」
「部長…そんなこと言ってもつまみ食いはダメですよ」
「ありゃバレたか」
焼き上がったタイミングで指導と安全確認に来た部長、本当は顧問の役目だけど先生は料理が出来ない食い専門の人だから…
僕も最初は部長から指導してもらってたが…ありがたいことに?腕前を買われ指導はなくなり反対に味見と言ってつまみ食いされるようになった
「いいじゃない結構な量作ってるみたいだし」
「これは友達にあげるんです」
「あぁ…野球部の子?」
「えぇ、甘いの苦手だけどクッキーのこと話したら食べたいって言ってましたから」
冷めたクッキーをラッピングする、両親の分と御幸と倉持の分もわける…少し形が歪だったり余ったクッキーは部長の口の中に消えた
「仲良しねぇー」
「…はい!」
予定通り部活も終わり、事前に約束してた待ち合わせてた場所に行くがそこには倉持しかいなかった
「あれ?御幸はいないの?」
「本当は来るつもりだったんだがな…先輩の投手に捕まっちまった」
投手って…真ん中で一番最初に投げる人だよね…御幸がそのボールを受けとめる人…捕手だっけ…?
「そっか…それは仕方ないね
はい、コレ…今日中に食べてね」
「おぉーー」
あざっす‼︎と運動部らしい元気のいいお礼を言って倉持は帰って行った(部活中だしね)きっと御幸がいたら聞けなかったお礼の言葉だな
帰宅してから少し休憩、みんなの分とは別に自分用のクッキーでおやつタイムしてから家事をする…っていっても殆どが料理ばっかだけど
洗濯は毎日するわけじゃないし、掃除は学校ある日は簡単に済ませて休日に細かいところをするだけだから苦じゃない
料理は僕にとってストレス解消でもあるから…だけどテスト勉強の時に息抜きにと思って料理するのはダメだと気づいた…ハマり過ぎて時間無くなる…
ロールキャベツにミニグラタンそれから野菜たっぷりのミネストローネを作って、今日は珍しく仕事が終わり揃った両親と一緒に食べる(残業もなし)片付けのついでに明日のお弁当の用意とかして寝る準備…
「…あ、御幸からだ…」
もう就寝しようとしたけどスマホからメールが届いてた、便利なメッセージアプリを使わないのは御幸がガラケーだから
『今日のクッキーありがとう
倉持に全部食べられそうになったけどなんとか奪ってやったわ
天才的に上手いお菓子明日も期待していいのかしら?』
「…相変わらずワザとらしいよ御幸ったら…」
『どういたしまして
じゃあ明日は激甘のお菓子でも持っていこうかな?笑』
『やめて笑』
それから何通か御幸とメールのやり取りをして僕の楽しい1日が終わった…
仕方ないから明日アップルパイでも持って行ってやるか…まぁ用意してたんだけどね…
御幸…アップルパイ食べれるよね…?
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