02 >> 闇から出たら、 [5/6]
此処は何処だろう。
足が何だか気怠い。
腹部に酷い圧迫感があるのに対し、足が地についている感じがしない。
この気怠さの所為だろうか。
私は重たい瞼を無理矢理持ち上げた。
視界がぼんやりしていてよく分からないが、地面が遠くにある気がする。
目を擦ろうと腕を動かしたが、体が重くて言う事を聞かない。
あれ、昨夜はぐっすり寝た筈なんだけど…。
其処まで考えて、私の脳で火花が飛んだ。
ぐっすり寝たんじゃない。
あの夢を見たんだ。
真っ暗闇の中に居て、突然光に包まれる夢。
光の中で私は本能的に手を伸ばしたんだ。
そしたら…その先に亜真が…
嗚呼、そうだ、
私が手を伸ばした先には亜真が居たんだ。
夢ではなく、現実で会ったような感覚だった。
何故…?
亜真も同じ夢を見たのか?
或いは今、私と同じ状況…?
そもそもあれが本当に亜真だったのか、確信が持てない。
それにしても、あの暗闇は何だったんだ…?
この疼き…もしやあれは、私の…未来か?
やっとはっきりしてきた視界に、私は呆然とした。
地面が遠い。
腹部の方を見ると、細っこい枝が私を支えている。
つまり私は何処かの木の枝に引っ掛かっているのだ。
木の枝に引っ掛かる事など先ず無いだろう。
しかも結構な高さだ。
何かが可笑しい。
私は今生きているのか?
もしや死んでいるのではないだろうか?
いや、痛みを感じる所からして生きているのだろう。
…と言う事は夢ではない…。
本能が暴走を始めたのが分かる。
駄目だ。
此処で暴れたら…私は確実に死んでしまう!!
「っ…誰か…っ…」
『──か……誰か……助けて……』
やめてくれ。
嫌だ。
もう…嫌だ。
お願い、誰かっ…