01 >> 平から非へ。 [3/6]
ごう、と風の吹く音が聞こえる。かなり強い風だ。
しかし私のまわりには弱い風だけしか吹いておらず、髪が首を擽ってこそばゆい。
おかしいな、眠っていた筈なのに。
不審に思い目を開ける。
何も無い。
全てが白い。色がついていた筈の寝着でさえ、真っ白く染まっていた。
なんだ、これは。
混乱したい気持ちを何とか抑え、周りを見渡す。
自分の部屋では無いようだ。
幸い、私を急かすものは無い。じっくり考えるとしよう。
風は前方から私に向かって吹いており、体の向きを変えてもそれは変わらなかった。
そうだ、私は眠っていた筈なんだ。
つまりこれは夢だ。
それなら何も心配する事は無い。のんびりと過ごす事にしようか。
目が覚めればきっと元通りなのだから。
そういえば、メールを待っていたんだった。
夢の中でも、携帯を握り締めたまま寝た為かそれは私の掌に握り込まれていた。
ぱかりと携帯のフリップを開く。
表示は“圏外”。
夢の中には電波は届かないか、と真っ白な中一人で笑う。
そして気付く。
前方から“何か”が迫ってきている。
それすら白い為、それが何か判別する事は出来ない。
そして遂にそれは私の目の前に到着し、
音も無く緩やかにたおやかに私を呑み込んで行った。
そしてまた私は気付いた。これは光だ、と。
真っ白な部屋にそれ以上の濃度の白さを持った光。
好奇心にはどうしても勝てなくて、目を開いた。
まだ私の周りは真っ白なのだろうか。
そうではなかった。
遠いが、何か見える。
人…人だ。しかもあれは…アレは!!?
「鵺宵…!?」
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っと…始まりました、狂生議話。
最初ってこんなモンですかね?吟音ー、何か文句有ったら言って下さいよ?
可能な限り編集しますから。
*編集しました!
ので、違和感も有ったと存じますが、そこはスルーしていただけると有り難いですね。
それでは、次回は吟音の番です。
今回は赤緋でした。