放課後。肩に手を乗せて、私は笑いかけた。
「元親、帰ろっか」
「なっ、てめっまた名前っ」
顔が真っ赤になる元親を見てると楽しくなる。
「名前で呼べって言ったのはそっちでしょ、姫若子」
「その名前で呼ぶなっ!!!」
感情の起伏が激しいな、等と思いながら、鞄を持ち直し、歩き始める。
隣に元親が来たのが、影で分かった。
「今日の授業面白かったよねー」
「そうだな」
他愛ない話をする。
元親は、私を名前で呼ばない。それが少し寂しい。
いつも代名詞で済ませないで。
私に笑いかけるなら…名前を呼んで。
「ひより」
「!!」
突然の事で、私は立ち止まった。
「オイ、急に止まって…如何した?」
「何でも…ない…よ、親吉」
「誰だよ!」
私は赤い顔のまま元親に笑いかけた。
「これから親吉って呼ぶね」
「やめろバカ」
「ち〜か〜き〜ち〜!!」
「ふざけてんのか!?」
くしゃっと私の頭を撫でるように叩く元親。
こんなに悪戯してるのにね。
それでもキミは、私を拒まないから
(好き)(もう……止められないよ)
2010
2012/02/14編集
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両想いなのに擦れ違う想い、滅茶苦茶好きなんですが、これ、今読んだらただの甘々ですね。過去の自分の感覚が分からん(笑)
アンケートにより続編希望があったので、続編作成したい