元就様に会うのを止めてから早3日経った。
暇、暇、暇───
「元就様に会わないだけでこんなに暇だとは…」
3日が3年くらいに感じた。
もう会わないと決めたのは、元就様が
『貴様に我の何が解る』
とおっしゃった時に、泣いておられたから。
本人は自覚無しだろうが。
「だいぶ期間が開いてからだったら、普通に泣いてくれるのかな」
なんて言う浅はかな考えで、私は元就様に会いに行かないのだ。
「…はぁ…」
「元気無さそうだな、ひより」
聞き覚えのある声に、私は顔を上げた。
目の前に居るのは、自分の好きな人の敵。
「姫若子…何の用?」
「…その呼び名はやめてくれ」
姫若子…じゃなかった、長曾我部は私の隣に腰を下ろした。
「…元就の奴と何かあったのか?」
"元就"
「ッ…ふぇ…」
私は…
「オイ!?」
その名を聞くだけで
「ひっ…くっ…」
涙が止まらない…
「ちょっ落ち着けっ!」
自分から離れておいて
「うぅ…」
何て狡いんだろう
「ご…ごめんっ!だから泣くなっ」
「ごめんなさいっ…ホントにごめんなさいっ」
気付けば私は長曾我部に抱きついていた。そんな事も気にならず、私はただ、"彼"の事を想い、泣き続けた。
私にはもう君の手には届かないんだ
(ごめんなさいっ)(元就様っ)
2010.06