自立しよう 後日談

「はあ……疲れたー。一時はどうなることかと思ったよ」
「ほんとにねー。結局なんであんな喧嘩になったのかわかんなかったけど」
「もーいーだろ、全部元通りになったんだから」
「たしかに」
「……」
「ねー、そういえばさあ、もし離婚してたらなまえ姉さんはどっちについていくつもりだったの?」
「あ。たしかにそれ気になるな」
「やはりダディの方か?」
「あー父さんなまえにベタ甘だもんな」
「うーんそうねえ。リアルな話、父さんかな。だって家事全部母さんに任せてた人だもん。母さんがいなくなったらろくな生活できないよきっと」
「うっ……」
「やめろ……ナチュラル意識高い目線で話すのやめろ……」
「自分が生きることしか考えてなかった僕たちって……」
「あとは、一人くらいなら私が養えるかなーとか思った」
「え」
「そ、それってどういう意味で?」
「そのまんまだよ。私働いてるし、1Kとか安アパート住まいなら、一人くらい養えるんじゃないかなって思ったの。そしたら父さんの方に2人でしょ。ぎりぎり何とかなるかなーって感じ」
「「「「「「……」」」」」」
「ま、すぐに思い直したけどね。誰か一人なんて、貧乏くじみたいでかわいそうじゃん。最終的に我が家はこのままだし、これが一番よかったよ。……どしたの、皆して黙っちゃって」
「なまえさ……ちなみにそれ誰連れてくかって考えた……?」
「うーん……内緒」
「えっ」
「はあ!?なんだそれ!?」
「内緒ったら内緒。さーて晩御飯の準備手伝ってこよ〜」
((((((めちゃくちゃ気になる……!))))))

※実は誰とかって決めてない。というか皆大好きで決められなかった。