「早く、会いたいな」
日に日に大きくなっていくお腹に、私は幸福を感じていた。そう、私のお腹には今、小さな命がやどっているのです。
「さあ、パパがもう少ししたら、迎えに来てくれるからね〜もうちょっと待ってようね」
そう我が子に語りかけながら、私はお腹にそっと手を置いた。最近はよくお腹を蹴ったりと、なんとも元気な様子。あっほら、また蹴った。
「ふふ、元気だね〜早くママに会いたいのかな?」
そんな私の問いに、そうだとでも言うかのように、もう一度軽くお腹が蹴られた。そのわずかな振動に私の頬は緩む。ああ、これが幸福なのかしら。
「いつまでも、いつまでも、この幸福が続きますように」
優しくお腹を撫でながら、私は祈るように言った。そして、この幸せでいっぱいの気持ちが、お腹の中にいるこの子に、少しでも伝わるようにと祈った。
最愛の人と、愛しい我が子と、これからもずっとずっと幸福な時を過ごしていくのだと、この時の私は信じて疑わなかった。
「名前!!おいっ!目を、目を開けてくれ!!!」
「いやあああ!!!名前!名前!!!」
「先生、出血が!!」
「っ早く輸血を!!!」
「名前!!」
「名前っ」
「っ…」
「…」
「 」
さいごにきこえたわたしをよぶこえは、いったいだれだったのかな......
to be continued