出逢いのおはなし




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最近体が鈍っているので軽く運動でもしようと思い、森の奥へと向かってみると、何やら騒がしい。

そこでたまたま見つけてしまったのが、これ。

うるさい犬っころと、むさ苦しいおっさんと…白いタヌキ。

意識を失って地面に転がっている犬とおっさんバンカー相手に軽い運動ができたのはいいけど、こいつはどうするべきか。

銀の罠を力尽くでへし折り外してみた。しかしタヌキの足の傷は深いようで、すっかり弱りきり、呼吸は浅い。このままだと確実に死ぬ。

「大量の禁貨の価値がある、か…」

まだ少し温かみがある柔らかいその体を抱きかかえ、ぼくはそいつを家へ連れ帰ることにした。

なにかしら価値があるなら、いつか何かの役に立つかもしれないし、それに……

父さんはとある研究室に呼ばれていてしばらく帰ってこないし、兄さんはグランシェフ王の元で罪滅ぼしのために働いている。そのため家には誰もいない。ぼくひとりでいるのも退屈なんだよね。

決めた。
暫くこいつを飼ってみよう。


〜end〜

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