『いえいえ似合いません似合いませんっていうか若くありません。奈々さんの方が絶対お若いですよ』
「ふふっ、ありがとう」
可愛らしく笑う奈々さんを前に、私は並盛中学校の制服を身に纏っています。ていうかスカートが短い短い短い短い…! ちょ、私足太いって…!
居候の身でありながら学校も行かせて貰えることになったらしい。知らないうちに手続き終わってて制服届いてて手渡されて気付いたら着替えてた。うぇっへーい! 何から何まですいません本当に! ペコペコと頭を下げていると、ぱたぱたと二階から下りてきたツナが私を見て固まった。ごめんなさい、あれでしょ似合わないって言うんでしょ知ってるよ!
「え、ちょ、なん、なんで!?」
「湊ちゃんも今日から並中行くから、ツッ君宜しくね」
『……よ、宜しくお願いします』
「んなー!? ちょ、ダメだって湊! 並中は…っ」
「並中がどうかしたの?」
ニコニコと首を傾げる奈々さんにツナが言葉を濁す。チラチラとこちらを伺ってるツナと目が合って、言いたいことは自ずと分かった。つまりあれだ、ツナは危険だと言いたいらしい。いやー…それはもうなかなかいい感じに承知してるから大丈夫なんですけどね、どうしたものかな。とりあえず、わたわたとキョドついてるツナに大丈夫だと笑ってみた。「大丈夫じゃないー!」と声を上げる綱吉くん。ヘイボーイ、君そんな私のこと気にしてる時間あるのかい? 時計を指差すと、それを見て片手で鞄を掴み片手で私の手を掴んで走り出した。後ろで手を振る奈々さんに行ってきますと手を振って、ツナに着いていく。引っ張られてる筈が次第にツナを引っ張ってる感じになってるけど。息を切らせながら走るツナが口を開いた。
「ほ、本当に…いい、のっ?」
『ああ、学校のこと? 大丈夫ですよ、全然へーき』
「でもっ」
『私それなりに運動神経いいから、いざという時は逃げるし』
「そういや、湊…息切れしてっ、ないね…」
『へへっ、まぁねー』
いやー、鍛えてた訳じゃないけど、まぁ色々やってたからね、やんちゃとかやんちゃとか護身術とかやんちゃとか。黒歴史っちゃあ黒歴史だけど、私は私なんだから今更考えたって仕方ないし自分を否定したくないし今はちゃんとしてるし。犯罪は犯してないし、ちゃんと人道侍道武士道には反しておりませんよ。って訳で、まぁそれなりに体力には自信ありますとも。戦闘には向かないけどね。
『私のことは気にしないでいいよ、ツナのついでだとでも思っといて』
「それは無理っ!」
『……ははっ、だよね』
即答で返してきたツナにツナらしさをしっかりと見て、思わず笑みが溢れた。
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