しろいろ-1


私立花園学園



名前の通り、もともと財閥の大きな花園だった土地をそのまま学校にした、


美しい中庭と庭園が自慢の人気高。






天気のいい日に中庭でお昼を食べるのは、上級生たちの特権であり、


花学生の憧れのスタイルでもあって、下級生はいつも廊下の窓から中庭を覗いている。






特にその中庭で視線を集めている人がいる。


よく友達と中庭でお弁当を食べている、二年生の桜庭先輩。






学校中の女子の憧れの的で、お昼休みはギャラリーで窓が埋まってしまうほど。





理由はとにかくイケメン!


整った男らしい顔立ちに無邪気な笑顔を浮かべるギャップ、


たぶん190くらいある身長、成績もトップらしいし、運動神経も抜群だとか。



きっと声とかもかっこよくて、話してることもおしゃれなんだろうなぁ……















「さっきから誰に説明してるの?」



「先輩のかっこよさを再確認してるだけだよー!」




あ、えっとこんにちは。私は立花 真白。高校一年生。


今は100人くらいいるギャラリーの一人として、桜庭先輩を見つめてます。






「もう、あんたがついて来てって言うから来たのに、

 見ないんだったら教室に帰るわよ?」


この子は友達の沖那 玄莉(はるり)。


とってもクールだけど、友達思いのいいこだよ。多分ね!



「も、もうちょっと見たいから、待っててよ」



「…しょうがないな」



ため息を吐いて、ハルちゃんは窓辺に肘をついた。



「だいたい、あんた桜庭先輩とやらと話ししたことあるの?」



「え、ないよ」



「なんでそんな明るく返事できるのよ…」



ガクッと

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うずまきとまと