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167話。

チュ〜(+玉ふにふに)で即イける体質って公式で出るの面白すぎませんかね??
デンジくん、誕生日も確かな年齢も身長も体重も、なんなら苗字も出自でさえ未だに不明なのに、オナ場所はトイレで童貞早漏なのは間違いなく確定してるって、たつき先生のキャラ作りはやっぱりサイコ〜だなぁ……

こんなんデン君の初夜オチみんな合体即イキ昇天アへ顔になるしかないのでは??デンアキの通常運転だね


というのは、置いといて。
ヨルちゃんのキスの記憶があの瞬間、なんで戻ってきたんだろう
あれはデンくんの家に2回目のデートに行ったときの記憶で、ナユちゃんが改ざんした記憶だよね
支配の力が外れた??
それとも元々一過性の記憶改鼠で切っ掛けがあれば戻るものだった?
出すモン出して賢者タイムになったデン君がそのことに気付いてナユちゃんの危機に覚醒するんなら良いけど、最後の最後、ちゃっかり顔の傷引っ込んでアサちゃんに戻っちゃってるし、あんなモンが手にくっついたアサちゃんがどう反応するのか想像すると恐ろしい……デンジせーえきチェンソーで切り掛かってくるかもしれん……

5th.Jun 2024

166話。

166話。相変わらず面白かったです。デンジ君、というキャラのブレなさに感動した。

と同時に、チェンソーマンは、生の悪魔って側面もあるのかもな。って思いました。(dogのアナグラムで神という立ち位置であることは絶対意識されてるとは思うんだけど)
まあ2部最大の敵が死の悪魔なら、こっちは生の悪魔で対決するしかないもんな。

生きるって気持ち悪くて辛くて怖くて逃げられなくてままならないものだもんね……確かに生きるって怖い。
ずっしりした純文学的な「生きる」じゃなくて、日々を、何気ない毎日を「生きていく」凡人ならではの、不条理っていうのかなぁ。
目先の欲に負けたり、ちょっとした負の感情に振り回されたり、わたしたち人間はある意味、体験したことのない死の怖さより、日々積み重ねている生きる怖さを、より身近に感じてる……ともいえるのかもしれない。
そういう意味では、誰しも二度は経験できない死という恐怖を「強い」とするか、誰しもが常に感じ続ける生という恐怖を「強い」とするか、拮抗しそうではある。

しかもチェンソーマンって不死身なんだもんね。
ある意味ずーっと自分自身も生の怖さに囚われてなきゃいけないわけで、そう思うと、ポチタって業の深い悪魔だよね。
ポチタって色々謎深い悪魔なんだけど、最後までしっかり正体が明かされないような気もしています。
誰しもがホントは心に飼ってる悪魔なのかもしれない。


それにしても、デンジくんの今回の魂からの嘆きは、刺さる人には刺さっただろうな、と思いました。

ママ(母性)を求める本能にしろ、性欲に支配されてしまう悲哀にしろ、人間の(ぶっちゃけ男の)生きるって悩ましさがこんなに滑稽に描けるのはやっぱりたつき先生、凄いなぁって思っちゃいましたね。
糞!糞!クソ!って言ってるシーンの雨の効果音がビチビチビチなのとか(汚ぇ)、先生色々と狙ってんだろうな…振り切ってんなあ〜〜。とニヤニヤしてました。

本誌読んだ後はいいね連打のついでにコメントもよく見るし何ならよく書くんだけど、中には「意味不明」「つまらん」みたいな悲しくなるコメントも結構あって、本当にムカーーーーッとする……と同時に、先生が気にしないでくれると良いなぁっていつも思ってます。応援コメントって書いてあんだろ!
愛するものの死も自分の運命も世界の不条理も、全部ちんちんのせいにして切実に嘆く主人公が描ける先生のチェンソーマンが、デンジくんが、やっぱりサイコ〜に好きですね。かわいい。下半身に振り回される描写があまりにもうますぎる。

アサちゃんが2部で登場した意味、二人の会話を見ていて、改めて男と女の違いというか、もちろんメタファーではあるんだけど、欲望と理性の噛み合わなさというか、そういうものが随所で感じられるのも良いですよね。
二人は多分とても相性いいと思うし(デンアサがどうとかそういう話は一旦置いておくにしても)本来なら、もっとアサちゃんはヒロイン的に扱われても良いと思うんだけど、この漫画におけるアサちゃんはヒロインとしての役割というより、デンジくんという先生の生き写しの塊を、外部からいさめるもう片方の相棒というか、世間体というか、外面というか……単純なヒロイン枠ではない描かれ方をしてるのも、面白いと思っています。
アサちゃん自身の苦悩もまた、人が誰しももつ劣等感と優越感の葛藤をよく表していて、彼女は彼女ですごく好きなんだけど、デンジくんとの会話は、1部のどのキャラもある意味スルーしてた「煩悩まみれのデンジ」をちゃんと他者評価として突いてくるトコが貴重な存在だよね。
だって、パワちゃんはデンくんに優るとも劣らぬ煩悩まみれのキャラだったし、アキくんはほら……デンジくんの欲望まみれの部分も、諌めこそすれ丸ごとある意味許してくれてたわけでしょ。そこは勿論、彼の元来の愛情深さでもあり、ある意味、大人の男であるアキくんならではの「許し」でもあったと思うんだよね。
まぁアイツはあんなだしな…みたいな。若い大人の男ならではの、思春期男子への寛容さ、みたいな、ね。
ちゃんとそれより、小さな成長を評価して(心の中で)褒めてくれるアキくんは、まじで理想のママ。
……とかいうのは置いておいて。

もちろん、マキマさんも基本的にデンジくんの煩悩を(スルーというか)受け止めてたわけだし、振り返ってみれば、デンジくんの欲望って、誰にも「否定」はされてなかったんだよね。(蛭の悪魔にバカにされてはいたけど、デンジくん元気に開き直ってたし)

でも、アサちゃんは真っ向から「サイテイ!」って言う。
「こんな時にえっちな事考えてるの!?不謹慎!」ってセリフ、すごいマトモな指摘なんだよね。
その通りなんですよ。デンくん、エッチ欲とか言って揺らいでる場合じゃねーのよ。
そもそも、フミちゃんにちんちん触られた時だって、悪魔ボズズしてる場合じゃなかったし、ミリくんとの一件だって、抱き放題の女の子どこ!?とか言ってないで真面目に教会の怪しさに対処するなり、ちゃんとミリくんと話し合えば良かったわけだし。

でも、ついつい岸辺隊長の「イかれてる奴ほど強い理論」と「オトコのコなんてこんなもん目線」でデンジ君のおバカっぷりを許してしまうのも読者の本音。
許してしまいたくなるじゃん。だってデンジくんの駄目なとこは、人間の弱さそのものなんだもん。

だけど、アサちゃんはちゃんとそこを指摘する。
空気読めないほど、まともな正論ぶつけてくれる。

だから、デンジくんは166話目にして、初めて「こんな時に何してんだオレぁ…!」って内省できたわけで。
すごいよね。この台詞。
だってさあ、1部の時は「彼女10人くらい欲しい!いっぱいセックスしたい!」って考えてたデンジくんの「駄目だけど」って言う「駄目」は、彼女が沢山欲しいという倫理観が「駄目」だと思ってただけで、ぶっちゃけあんな生きるか死ぬかの時にそんな自分の情けない欲望言ってんじゃねーーー!!っていう「駄目」ではなかったわけですよ。
岸辺隊長も「お前、こんな時に何言ってんだ」とは言わない人だし。

でも、でもですよ。今回は、「こんな時に」って、言うんですよ。すごいよね。
今は欲望に負けちゃ駄目なんだ、って、分かってるのに負けちゃう自分が、自覚できてるんだもん。
アキくんがいたらその成長っぷりに感涙してしまう。


1部で「欲望がすべて」だったデンジくんが、「欲望のせいでダメんなった」って気づいたのは、いつ頃なんだろうな、と読み返しながらつらつら思いました。
口にしたのは今回が初かもしれないけど、多分、薄々気づいてはいたんだろうなぁ。

デンアキ的には、アキくんがいなくなって、マキマさんもいなくなって、ナユちゃんと暮らし始めて、高校行き始めて、何かの拍子にフッと「アキだったら、こンなことしねえかも」って思考になった時に、はじめて「アキ、もういないんだよな」ってすごくさみしくなる瞬間があって欲しい。
アキくんを喪失した直後のアイス食っても吐いてた頃とは違う、とおいさびしさ、みたいな。
いつもは忘れてられるのに、思い出さないのに、何気なく思い出した時の切ないさみしさ、って言ったら良いのかなぁ。

そういうものを感じるからこそ、初めて、「俺の無知と浅はかさ」みたいなものにデンジくんは目を向けられたような気がしてて。
それってすごい、世界のひっくり返るような、愛じゃないですかね?
な〜んて、デンアキはいつでも美味しいなぁ、って噛み締めてるわけです。

ま、そんなことはさておき、ちんちんにすぐ負ける気持ちいいコト大好きデンジくんが性癖クラッシャーな綺麗なお兄さんと0日交際同棲してたって事実は改めてとんでもねえなって思いますね。

22th.May 2024

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クァ様がちゃんと魔人ちゃんたちを弔ってあげたいっていう意味で死体を取り戻したがっているのか、死体さえあれば何らかの形で彼女たちの復活を望めるって意味で取り戻したがってるのか……。
前者だとは思うんだけど、もし後者の意味を含むのなら、また変わってくるよね。
っていうかここまでくると、確実に血の魔人の死体も回収されてますね……。パワ子に会いたいな〜〜

10th.Apr 2024

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予告タイトルからバラバラにされたデン君を繋ぐんだろうな、と、ある程度想定される内容ではあったし、送り込まれてきた最強がクァ様であることも、立場的にも当然彼女以外むしろ有り得ないと思っていた。
つまり、内容としてはある程度の心の準備ができていた最新話であり、それほど大きく予想を逸脱した衝撃が来たわけではない。
なのに、なんでこうもズーンと落ちるのか。ズーン。なんだよな。
なんかこう、沈む。読むたびに、沈む。つまんない、じゃない。ショック!でもない。
何かなぁ……なわけで。やるせない。
チェの真骨頂なんだけど。この不条理感。原作のこういうところが大好きなんですけど。
なんでこんなに沈むのかな、と。

 
デン君を取り巻く状況が常に最悪であることは、この漫画の宿命であり、彼が地獄を扱った物語の主人公である証でもあるので、そこはまぁ仕方ない。

デン君がさながら神曲の主人公のように様々な困難を乗り越えて地獄を抜け出し、いつか失った愛する人の元へ昇っていく、……とまでは言わないけど、デン君が「最悪」と「サイコ〜」を目まぐるしく繰り返しながら、少しずつ少しずつ前に進む姿を見るのが、とても好き。
一部は100話たらずの話数だけど、常にジェットコースターのように感じていたし、次から次へとエピソードが変わる展開の速さだけでなく、その根底には主人公であるデン君自身の浮き沈み(ヤッター!とオエエ〜!のエンドレスリピート)が読者を振り回して酔わせて、夢中にさせてくれたのも大きかったと思う。

それは一種のハイテンションがうむ爽快感であり、たとえデン君が血みどろのグチャグチャになっても、血を浴びて復活するその無敵さとお気楽さに、読者としても安心感を覚えていたことも間違いない。
実際、サンタ戦の後半はかなり追い詰められていたけれど、あんな状態でも「日曜に来てくれよな〜」なんて言えるデン君は精神的に折れることなんかありえないのでは?というくらい頼もしくみえた。

無邪気で無敵なデン君の少年期は、一部のラスト、彼を庇護する(もはや疑似親ともいえる)アキ君の喪失によって無理やり巣立ちを余儀なくされたわけだけど、結局自力で這い上がって、そして求めていたマキマさんを取り込む。
一部の最後において、デン君は(精神的に、ではあるけど)脱童貞、したと思ってる。
実際、ベンチで隊長と喋ってるデン君のアンニュイさは今読み返しても独特だし、二部のデン君の片鱗をかなり濃く感じる。
ドアを開けて「全部食いました」って言ってるデンくんは、そういう目で見ると、かなりエロい。(台無し、とか言ってはいけない)

ひるがえって二部。
未知なる「最悪」も「サイコ〜」も経験した(ある意味)脱童貞済デン君が求めるのが、よりによって、刺激の極端に少ない「フツー」。
当然、これを追い求めるデン君のテンションは常に低空飛行であり、そして中々上昇しない。
なんなら下降している。
一部でわたしたちを振り回したデン君のジェットコースターは、二部の途中から完全に某夢の国の海底二万マイルみたいに、ズブズブ暗い地底へ潜ったまま意味のわからない生き物が蔓延る世界を漂ってる。
この閉塞感たるや。
まるでずーっと、本当はあの永遠の水族館の中に今も囚われているのではないか?とさえ思えるくらい、ローな悪夢が続いている。
意味のわからない生き物、といったけれど、デン君を取り巻くすべての中で、「分からない」が余りにも多すぎる。

公安の中枢には誰がいるのか?彼らの真の目的は?
ヒロフミの真意は?その真なる正体とは?
バルエムの狙いは?彼の望みは?
キガちゃんの本当の目的は?
黒と赤のチェンソーマンとは本当にポチタとデンジの違いのことなのか?
「火の悪魔」を付き従えているのは誰なのか?亜国の正体は?
ユウコを殺し、落下戦でデン君を導いた謎の人物は?
死の悪魔とはそもそも何か?
戦争の悪魔はなぜ今になって現世に現れることができた?
一部から未だ顔を出さない岸辺隊長やパワーは今どこに?

今ざっと思いついた限りだって、こんなに分からないものがある。
しかも、一部と決定的に違うのは、分からないものとデン君の認識とのズレ。
一部でも、例えば沢渡のバックには本当は誰がいたのかとか、コベちゃんの契約してる悪魔は誰だったのかとか、明かされない謎は残ってはいたけれど、物語が常にデン君中心であったから、読者が知らないこと=デン君が知らないこと、の構図がほとんど揺るがなかった。
黒幕がマキマさんであったことも、アキ君の銃の魔人化も、パワーちゃんの死も、デン君と読者はほぼタイムラグなく同時にその絶望を味わった。

でも2部はマルチアングルだ。しかも読者は一部を通して、この世界の色んなことを知ってしまった。
そのせいで「デン君は知らないこと」、なのに、「読者は知ってしまったこと」、が多すぎる。
その最たるものが、「チェンソーマンを巡るそれぞれの思惑」。
真意は別にあるかもしれないけれど、少なくとも今判明してるだけでも、かなりこれが複雑だ。

公安……チェンソーマン信者が増え、チェンソーマン反対派との大規模な抗争に発展する恐れがある。チェンソーマンという存在が、世間を揺るがす火種になっている。一刻も早く人々から忘れ去られて欲しい。だからチェンソーマンはバラバラにして二度と復活しないように封印しておきたい。

ヒロフミ……公安の意図を知っている、上で、デンジがバラバラになるのは流石に……という情なのか?せめて二度とチェンソーマンにならない、という約束を取り付けて、デンジ自身は見逃してやってもいい。でもチェンソーマンにはなって欲しくはない。

チェンソーマン教会(バルエム)……チェンソーマンには悪魔としての強い力を取り戻して欲しい。そのためには人々から恐怖されて欲しい。だから信者も集めたし、火の悪魔の能力を使って、彼らをチェンソーマンもどきに変えて大量発生させることで混乱と恐怖を生み出した。デン君を追い詰めて何としてでもチェンソーマンに変身させたい。

キガちゃん……死の悪魔に対抗するべく、戦争の悪魔を切り札にしたい。戦争の悪魔の特性である「自分にのものを武器化」を最大限に高めるため、戦争の悪魔が手駒にできる部隊(チェンソーマン教会信者達)を整え、なおかつ戦争の悪魔に持たせる兵器(チェンソーマンを武器化したもの)を整えるため、チェンソーマンを救うには一度チェンソーマンを分離させる必要があると説明。要はチェンソーマンには戦争の悪魔の武器になって欲しい。

ヨル……チェンソーマンを倒したい。核兵器も取り戻したい。

アサ……自分を助けてくれたチェンソーマンを助けたい。


こんなに色んな思惑があるのに、とうのデン君が一つも理解してない(辛うじてヒロフミの意図は聞いてはいるが)まま、一生懸命自分で考えて、そして選択肢を一つに絞れない苦悩を抱えて、あげくにバラバラにされたわけである。


そりゃ、ズーンにもなるでしょ。

デン君は主人公なのに、主人公が分からないままでいる状況を、読者はずっともどかしく歯痒い気持ちで眺めていなければいけない。
デン君のことが好きであればあるほど、この歯痒い状況が、辛い。
バラバラにされている見た目のショック以上に、デン君の「無知さ」がある意味では無敵の武器だった頃の一部と比べて、明らかに足を引っ張ってしまってる、そのギャップに苦しくなる。

そして、結局、デン君にとって「教え導いてくれる」存在が、恋しくなるわけ……なんだよね。
アキ君の存在、尊すぎて毎回しにそうになる。さすがデン君に好きな女の前でも堂々と素晴らしき日々と言わしめた男。

アキ君は、デン君にとって永久欠番ものの最適解すぎる存在だったから、永遠に彼を超える存在は現れないわけですけど。
だからこそ、アキ君はアキ君のまま完結して欲しい。
永遠に彼は彼のまま、美しいままで、デン君にとっての唯一で有り続けて欲しい。

うーんデンアキ最高。

3th.Apr 2024
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