おもいで
しえみ、みのり。
お前達は、草や花が好きかい?
うん!とってもすき!
それにさくらんぼと、おばあちゃんもだいすき!
ずっと、いっしょにいる!
・・・ねぇ二人とも。
“天空(アマハラ)の庭”って知ってるかい?
ううん。
みのりもおねえちゃんも、
おそと、きらいだもん。
神様が世界中の植物を集めて
創ったお庭なんだってよ?
そこにいけば、世界中の草花に
会えるって話さ。
ほんと!?わたしたち、いってみたい!
おばあちゃんも、いっしょにいこ!
う〜ん、そうだねぇ。
ばあちゃんも行きたいけど、あたしゃもう歳で、
足が痛いからねぇ・・・
この庭はおばあちゃんの宝物だからね、
ほっていけないよ。
しえみ、みのり。
大きくなったら、探しに行っといで。
・・・・・
しえみ、みのり。
二人とも、霜が降りたから
葡萄のつる棚に、布を・・・
おばあちゃん!
私たち、“天空の庭”を探しに行く!
二人でお金も貯めたの!見て!
これだけあれば、世界一周出来るかも!
お前達が、外へ・・・
行っておいで!
でも、その財布じゃ世界一周は、無理だろうね・・・
えっ、そーなの!?
困った、困った!
今日のところは、近場を探しといで。
うん!
帰ってきたら、葡萄のつる棚に布をかけるね
絶対する!
そんなのいいわよ。
気をつけて、暗くなる前には帰って来るんだよ。
はーい!
わかった!!
ただいま・・・
おばあちゃん、遅くなってごめんなさい。
でもね、二人で綺麗な落ち葉を・・・
おばあちゃん・・・?
おばあちゃん・・・
パンジーの芽が出てないの・・・
つる棚はどうやって直せばいいの?
みのり、わかんないよ・・・
このままじゃ・・・
私達、おばあちゃんの庭、枯らしちゃう・・・
どうしよう、お姉ちゃん・・・
《この庭を 守らなきゃ》
え?
《あたしなら この庭を守れるわ》
今喋ったの、あなた?
あなたは、妖精?
《・・・そう あたしは この庭の妖精・・・》
じゃあ、この庭を助けて!
お願い・・・
《あたしに 力を貸してくれる・・・?》
私達の力ならいくらでも貸すよ!
この庭はおばあちゃんの宝物なの!
だから、この庭を守って・・・!!
《じゃあ 約束よ》
一生 一緒に守ろうね・・・
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