ペンギン少女とペンギン少年
あたしね、前はあたしの大好きな、「ぺぎか★ペギカ」のぺぎかみたいに
ステキな男の子に出会うのを夢見てたの。
だからね、君に出会えたのは
きっとぺぎかのおかげなんじゃないかなぁ、って
そんなことを思ったりもしてたんだよ。
ねぇ、もしかしたらペンギンさんが、あたしたちの恋のキューピッド
だったんじゃないかな。
病室にて。
「あれ!?俺のペンギンさんの鈴マスコットキーホルダーがない・・・!」
気がついたら、ポケットの中にしまっておいたはずの
ペンギンのキーホルダーがなくなっていた。
「どうした佐久間?」
「俺のペンギンさんの鈴マスコットキーホルダーがないんだよ!あれお気に入りだったのに・・・!」
「どこかで落としたんじゃないのか?」
「・・orz」
まさか、あのキーホルダーがキューピッドだったなんて・・・
俺は知る由が無かった。
そのころ天花は。
「限定品ののブルーペンギンパジャマ、やっぱ可愛い〜!入院する前に買っておいてよかったかも!」
「・・・・って、あれ?」
ひょい。
病院の廊下を散歩していたら、
天花は足元に何か光るものを見つけた。
それを摘み上げてみると、ペンギンのキーホルダーだった。
「・・・これって、限定品で数量限定のペンギン鈴マスコットキーホルダーだぁ。あたしも持ってる。」
「・・・あ、名前書いてある。」
よく見ると、ペンギンの足の下に
小さく書かれた名前があった。
「・・・さくま、じろ・・う・・・か。・・・届けてあげなきゃね!」
ちょうどいいところに、
仲良しの看護師の桜木さんを見つけた。
「さっくらーぎさん!」
「あら、天花ちゃん。具合は大丈夫なの?」
「うん!今日は何となく具合がいいんだ。ねぇ桜木さん。ところで、「佐久間次郎」って人、知らない?」
「えーと。佐久間くんだったら、あなたの隣の病室の患者さんよ。」
「ありがとー!桜木さん!」
「あとであなたの病室(ところ)行くからねー!大人しくしてなさいよー!」
「はーいっ!」
そして。
「はああああああ・・・・orz」
「機嫌直せよ佐久間・・・。無くしたものはしょうがないだろ。」
「あれ、すごくお気に入りだったんだよ・・・限定色で、数量限定で・・・」
「・・・。」
コンコン。
その時、病室のドアをノックする音が聞こえた。
ノックした後、
おずおずと入ってくる天花。
「あの・・・すいません。」
「・・・何だ?」
「ここに、佐久間次郎って人・・・いませんか?」
「ああ、俺だk・・・」
佐久間は、天花を見た瞬間
まるでイナズマにでも打たれたように、恋に落ちた。
自分と似たような髪形、髪色。
ブルーのペンギンパジャマに包まれた愛らしい体は、少しだけやせ細っていた。
「これ・・・もしかしたらあなたのですか?名前、書いてあったから・・・」
「あ・・・俺のペンギンさんだ!」
「よかったー!」
佐久間にキーホルダーを手渡しした後、
ニコリとかわいらしく笑う天花。
「このペンギンさん、私も持ってますよ、ほらっ!」
ニッコリと笑って、天花も同じ色のペンギンのキーホルダーを差し出す。
「本当だ・・・」
「私、ペンギン大好きだから。ふふっ!」
「(なんだろう・・・俺、どうかしてる。こんなにドキドキするなんて・・・)」
「私、隣の病室に入院してる、佐久夜天花っていいます!」
「よかったら、今度来てください。個室なんで気兼ねしなくていいですよっ」
そして、「失礼します」と一言言って、
天花は佐久間たちのいる病室を後にした。
「おい、佐久間?」
「・・・////」
「佐久間!どうした佐久間!」
源田は佐久間の肩を掴んで、がっくんがっくん振ったが
顔を赤くしたまま、まったく反応がなかった。
そのあと、正気を取り戻したのは
2時間後だったそうな・・・
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この佐久間さんなんか違う^q^
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