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「その時段ボールの中から何が出て来たと思う?」

「落ち武者ですか?」

「なんで分かったの!?」

「本当だよ、なんで分かったんだよお前」

「予習してきました」

「どうやって予習できたんだよ」



収録の休憩中、今日も賑やかなこの現場では、変人杏里基、男前杏里が数々の女性声優のボケに突っ込んでいっていた。ま、今に始まったことではないんだけれども。
地声が女性にしては若干低い杏里は、頼りがいのある女として、後輩にも先輩にも頼られている。



さっきの話しも、思わず突っ込んでしまった俺。あのまま流せば良かったのに、自分から足を突っ込んでしまったと内心焦る。周りを見ると、お前やっちゃったな、と男性声優がこっちを憐れむかのように見ていた。



誰も視線をあわせてくれない、なんて。



「あーそういや、杏里」

「はい?」

「中村とはどうなの?」

「あ、それ私も聞きたかったの、流石潤くん!!」

「私も私も!!」

「榊原さん教えて下さいよ、詳しく!!」





と、上手くごまかせたのかわからないが男性より女性の方が多いこの現場では俺の今の言葉は効果覿面だったらしい。
ふうーよかった、と、自分の席に戻ろうとしたとき、くいっと引っ張られた袖。


「杏里..?」



悪い予感しかしねー。




「後で、覚えておいて下さいよ、先輩?」





なーんて、今そのセリフ言わなくてもいいんじゃない?
ちょっと頑張ると俺より低い声を出せる事もできる杏里にそれを言われるなんて。


福山潤、一生の不覚。



「潤、やっちったな」

「うん、やっちったよ」



と、肩をぽんぽんと叩く小野D。
Sと言われる俺でも、逆らえない時ぐらいあるんだぜ?とかなんとか、周りにいた小野Dと溜め息をついた。









彼女彼氏共に最強じゃね?









「ていうかどっちから告白したの?」

「むしろ、家では榊原ってどんな感じなの?」

「榊原さんってやっぱり恋人の前だと甘えちゃうタイプなんですか?」

「榊原ちゃんが甘える!?キャー!!見てみたいかも!!」

「付き合うようになってからなんか変わった事とかあります!?」

「あー付き合う前から凄い仲良かったもんねー二人って!!」

「ていうかさー...あんた達、どこまでいったわけ!?」





「「「「「「キャー!!!」」」」」」



「(うわー...女子の恋バナすげー,,,)」






(質問してるのは田村さんとか水樹さんとか釘宮さん皆川さんとかあやひーとかアスミスとかそこらへんだといいなー)