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『そんな簡単に家を出るなんて子供が言う事じゃない!!』
キリ丸「都佑さんには分からないですよ!!土井先生と一緒に居た方が、」
『だから、それが子供のあんたが言う立場じゃないっていってんのよ!!』
その怒鳴り声に驚くキリ丸と半助と父
私はキリ丸の目線に座り、落ち着いて話す。
『・・・キリ丸と同じ年齢の時、そう、アレは忘れもしない10歳位の夏のある日。
いつもの様な家庭が崩れた。・・父や母に自身の存在を知ってほしくて、私は
10歳と成人の折り返し地点で私は、決意したの。』
『もう一度、両親と笑顔で幸せに暮らしたい。』
でも、そんなの叶わなかった。
親の前で言うのは何回になるんだろうねーと父に言いつつ、愛犬を撫でる
『半助やキリ丸は小さい頃に両親を亡くし、天涯孤独の身だっただろう?
それは私も同じだった。両親が私に構ってくれる時はくれるけど、
本当に構ってほしい事を私は数える位しか覚えていなくて、そんな時に幼い頃から大好きだった犬を飼ってもらったの。
母親の愛情不足や捨てられたと思い込んだ気持ちは一定だけだったけど、今の六年生位の時に一回自殺を測ったの。
でも、誰も私を見てくれていなかった・・・事はなかった。少なくとも、数人は私を心配してくれていた。
・・人が一番悲しくなるのは、誰かに奪われる事ではなく、誰かに捨てられたり、忘れられたりする事。』
目を瞑り、元の世界の記憶が走馬灯の様に走って行く
『今でも私の心には大きな穴がある。こればかりは誰にも埋められない。埋めてほしくない
・・・キリ丸、両親に愛されていたんだね。だからこそ君はそうやって自分から幸せになってほしい人を
自分の近くに置かない様にするんだよね?』
そう言うと、彼は涙を出しながら頷いた
私は優しく言う
『それは自分を殺す事になるんだよ。寂しかった分、私達に甘えてきてほしい。時には叱る。
忍者でも、誰でも、人は一肌恋しくなったり、相手を想って家を出たりする、でもそれが仇となる事が
人生殆どなんだよ?・・・だって、人間だもの。』
私はキリ丸を優しく抱きしめて、言う
『子供で居れるときはいくらでも甘えて、間違えて、叱られたらいい。それが子供の生きる事だよ。
・・・大人になるとね、甘える事すら出来なくなるんだよ。意地を張って子供の時に我慢したりするのは
大人になった時にちょっとした出来事でトラウマとなり、人生を壊してしまう。』
だから、君にはそんな事を思っても、しても欲しくない。
私は、キリ丸が好きだから、家族だと思っているから、だから、
そこまで言うと、彼は抱き付いて一晩中泣いた
私も母を想い泣いた
二度と叶わない夢は、幻かと思う位あやふやになって、溶けた
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